2022年12月14日水曜日

アワビがレッドリスト入り

 私はアワビと言えば、株式会社かいやの「アワビの煮貝」です。
高級贈答品として使用され、自身で食するために購入することはほぼありません。時々スーパーで割引品として販売されていれば、自身へのご褒美として買うこともある商品です。それほど高級品です。
 海に面していない山梨県で、何故アワビの煮貝が食べられるようになったかというと、遡ること江戸時代。駿河の海で獲れたアワビを加工し醤油の入った樽に入れ、馬の背中に乗せて保存食として運んだのが始まりだとされているようです。
馬の背中に揺られ山を越え、山梨に到着する頃には、濃くもなく薄くもなく程よい醤油の味がアワビにしみこんでおり、他の場所で食べるアワビの煮貝よりも特別に美味しく仕上がったそうです。この馬の背中に乗せ、揺られて届く距離間として山梨は良かったようですね。
 このことから「山梨の煮貝は美味しい!」と各地で評判となり、山梨の「アワビの煮貝」という食文化が根付いていったようです。

 2022年12月10日、国際自然保護連合(IUCN(本部スイス))より絶滅の恐れがある野生動物をまとめた「レッドリスト」の最新版が公表されました。その中で今回、高級食品として珍重されている「クロアワビ」「メガイアワビ」「マダカアワビ」の3種のアワビが絶滅危惧種に選定されてそうです。
 しかし、3種は3段階ある絶滅危惧種のランクのうち2番目に深刻な評価で、レッドリストに掲載されても商取引に法的な拘束力が及ばないそうです。
すぐにアワビの煮貝が無くならないことが分かり「ほっ」としていますが、今後、野生動植物の国際取引を規制する「ワシントン条約」などで議論する際の有力な科学的根拠の一つになるそうです。近い将来、高級食材のアワビを食べられなくなるのも、時間の問題なのでしょう。
 きっと、スーパーには「アワビもどき」や「なんちゃってアワビ」などの美味しい商品が販売されるようになると思いますので、それまでは我慢ですね。

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