2023年3月31日金曜日

一生、続けられること

 近頃は時代も変わり、転職を繰り返すことが普通になりました。昔は入社して退職まで勤め上げることが当たり前でした。転職と言っても、キャリアをあげていく場合は良いでしょう。

しかし、給料が安いからと別の職種に転職する人の半数以上は「退職したことを後悔している」とのデータもあるようです。

 私も転職を何度も繰り返し、定年も目前です。

今言えるのは、給料が安く、また色々不満はあったとしても、同じ仕事で生涯を通じ、プロになる生き方が一番良いのでは、と思います。転職したとしても、同じ職種で技術を高めるためならば問題はありませんが。

 同じ職種で、同じ会社で退職できれば、退職後も生業として一生食べていけるし、自慢できる生き方ではないかと思います。私には、残念ですが生涯を通じた職業はありません。

人生100年と言われている今、まだ半分ほどの時間は残されています。今後、生涯を通じ自慢のできる手に職を付けたいと考えています。

 私が学生の頃は、大きい会社に入社して、たくさん給料を貰って、なんて考え方が当たり前でした。今では小さい会社、そう、近所の小さな給料の安い自動車修理工場でも良いでしょう。きっと、定年時には、たくさんの能力や技術を得られていて、お金では買えない人生が手に入れられているはずです。

 学生の皆さん、近所のパン屋さん・ケーキ屋さん・自動車屋さん・自転車屋さん……などに就職してみてはいかがでしょうか。

 長い目で考えたら、きっと後悔のない人生が送れると思います。


2023年3月30日木曜日

夢のマイホームを失った

「ほんまコロナは憎たらしいですよね。コロナがほんまに人間やったら、もう許さないですよね……。」

 長期の住宅ローンを組んでまで手に入れた「夢のマイホーム」。

新型コロナやロシアのウクライナ侵攻による物価高の影響で収入が減り、ローンの返済が滞る世帯が増加しているようです。

 閑静な住宅街の2階建ての一軒家。60代のAさんは、この家で子ども2人を育て上げ、今は夫婦2人で暮らしていますが、家を手放さなければいけない事態になったようです。

 「(ローンの返済が)1回遅れ、2ヵ月遅れ3ヵ月遅れ……5ヵ月遅れたら、金融機関も『これ以上、無理ですよ』」

 と。今、重くのしかかっているのが、35年間の住宅ローンの返済です。ピーク時と比べ、売上が5分の1までに激減したので、返済を続ける余裕がないのです。

 結局、Aさんは「任意売却」という方法を選びました。投資家などの第三者に自宅を購入してもらい「リースバック」という方法で、毎月、家賃を支払い住み続ける方法でした。

 今後、このようなケースは、ますます増えていくことが予想されます。

Aさんのように「リースバック」という形で、住み続けることができた方はまだマシだと思います。場合によっては、夜逃げなどをしてしまうケースも出てくることでしょう。支払いに困った場合は、早めに金融機関に相談することをお勧めします。

 しかし、今後は住宅購入も慎重に考えていただきたいものです。



2023年3月29日水曜日

そこじゃないでしょ。

 岸田首相は、経済界、労働団体の代表者と意見交換する「政労使会議」を、およそ8年ぶりに開催しました。最低賃金について全国平均1,000円も含めて、議論を進める考えを表明したそうです。

首相は

「賃上げの動きが、中小企業・小規模事業者に広がっていくために、政府としても政策を総動員して、環境整備に取り組みます。」

と賃上げの中小企業への波及に向けた強い意思表示をしたそうです。

 「そこじゃないでしょ」と、中小・零細事業経営者は思っているはずです。

まず、

①賃上げをする余力はありません。

②賃上げしたら労働力である主婦の方は、扶養内にするため勤務時間を減らします。

③人材不足で、スタッフを集めることが難しい。 など……。

 時給だけを上げる政策は聞こえがいいです。しかし、所得が増えると当然、国としては税収は上がるし、社会保険料も上がるし、国が搾取する政策ばかりです。

 まず、最初にやることは、税収を下げること、社会保険料を下げること、議員歳費の削減など。国としてできる削減をしてから景気が上向きになった時期に、時給を上げ、税や社会保険料などを上げていくべきだと思います。

毎日、色々な物が値上がりして大変ですが、ただ単にお金を「バラマキ」するだけの政策ではなく、まず消費税を「ゼロ」にするなどの大胆な政策をしないと、この難局は脱出できないでしょう。

 このまま頓珍漢なことが続いたら、ほとんどのお金持ちは本当に海外に脱出し、お金のない貧乏人だけの貧しい国になるのも、時間の問題でしょう。

ちなみに、ドバイはまだ日本人が少なく、王族の方は親日家で日本人とはすぐに仲良くなってくれるとも聞きます。また、世界中のマネーが集まり潤沢で、税金も掛からないため、日本人が国を捨てドバイに移住する気持ちも分かります。私にお金があったら、将来は南の島かドバイでしょう。

 いや、移住するなら南の島で、事業をするならドバイにします。よし、決めた。


2023年3月28日火曜日

懐かしかった

  先日、松本零士さんの追悼で、東映より期間限定で無料配信されていた「銀河鉄道999」をYouTubeで観る機会がありました。

 この映画は、44年前の1979年に映画館で上映されたものです。

思い返せば、私が11歳の時にバスに乗って友達と甲府にある映画館へ行ったときの内容でした。多分、入館料は800円くらいだったと思います。

最初、今は亡き上達達也さんのナレーションで始まります。44年前の古臭さを感じることなく、つい真剣に観てしまいました。最後は、ゴダイゴによるテーマソング「銀河鉄道999」でロールアウトします。

 いやー、懐かしかったです。私が映画館で観てから、もう44年も経っているとはいえ、月日の過ぎる速さを改めて感じてしまいました。本当に44年も経っているとは考えられないくらい新鮮味があり、久々の感動でした。

 子どもの頃はちょくちょく映画館に足を運びましたが、今は何年も映画館には行っていません。何故でしょう?忙しくて余裕がないのか、映画館まで足を運ぶほどの映画がないのか、どちらかは分かりません。

 少しは時間を作って、映画館へ行き気分転換するのも良いでしょうね。


2023年3月27日月曜日

少子化の中国で決断した女性

 一人っ子政策の影響や経済的な問題から、今後急速な少子高齢化が進む見通しの中国で、未婚の女性には許されていない人工授精で子どもをもうけたシングルマザーがいます。

従来の考え方には縛られず、子どもを産みたいという願いが強かったようです。

 中国では、2023年2月5日から始まる日本の国会にあたる「全人代」において、世界1位の人口を誇る大国でも、今、意外にも「少子化問題」がテーマの一つとなっているそうです。

 中国の杭州市(こうしゅうし)で活躍する李雪珂さん(33歳)は、200万人のフォロワーを持つ人気のインフルエンサーです。3人の子どものために故郷を離れたようです。

 李さんは

「29歳になって結婚相手が見つからなかったので、思い切って『人工授精』で赤ちゃんを授けてもらおうと思った」

とのことでした。中国国内では「未婚女性への人工授精」は禁止。そのため、李さんはタイで精子提供を受け、三つ子を出産しました。

故郷で悪い噂や誹謗中傷が広がるのを恐れ、大都市の杭州市へ移り仕事と子育てに奮闘中だそうです。「自由に生きる」ことを選択した李さんですが、仕事と子育ての両立は大変で、自宅に戻ってからも大暴れ。子どもたちが寝静まった後に仕事の準備をしてから、午後9時を過ぎたところで本業のライブ配信を始めるようです。

 李さんは「未婚女性への精子提供」が認められ、さらに「自由な生き方」を選択できる環境がもっと広がってほしい、と願っているようです。3人の子どもを育てるシングルマザーの李さんは

「私の考え方に賛成する人は、以前はそれほど多くいませんでした。しかし、自分の考えを皆に話すようになって、最近は私のような生活スタイルが皆さんに理解されてきたと思います。」

と話していたそうです。

 中国は厳しい国なので「全人代」において「少子化問題」がどのように検討されるか、想像もつきません。それでも、今後の超少子化への道筋は必ず立てるでしょう。

 日本では、何十年も将来の少子化について起爆剤ともいえる政策を打てずに、これまで来ました。諸外国のように、結婚に囚われない女性の生き方として、シングルマザーで出産できるように、国がバックアップをできる政策をつくる。

 それが、将来の超少子化に対して、一助になるかもしれません。


2023年3月26日日曜日

タンス預金はバレるのか?

 相続財産の中には自宅に保管してあるお金、いわゆる「タンス預金」が含まれることがあります。こういった第三者が知らないお金は、相続税の時効が成立すれば申告しないで済むのでしょうか。

 実は、相続税の申告・納税は「善意なら5年、悪意なら7年」です。

起算日は「相続税の申告期限」。つまり「相続開始を知った日の翌日から10ヵ月目」となっています。文字通りに考えると、6~8年弱タンス預金を隠し通せれば申告・納税義務を逃れることができるようです。

 なお「善意」「悪意」は法律用語で、善意は「(ある事実を)知らなかったこと」、悪意は「(ある事実を)知っていたこと」を指すそうです。ここでの「ある事実」とは「相続税の申告・納税をする義務があるという事実」になります。

「相続税の申告・納税の義務について悪意があった」とは「わざと無申告した」「申告しなければいけないと分かっていたが、申告期限を忘れた」「相続財産を隠した」などです。

単に忘れただけでも「悪意」と判断されるようなケースでは、逃げ切るまでに7年10ヵ月掛かります。

 「数年バレない自信があるので相続税から逃げ切れる」と思いたいところですが、実際には難しいのです。何故ならば、税務署は相続財産を把握しているからです。国民の所得や財産状況を把握する、独自の管理システム(国税総合管理システム「KSK」)が構築されているのです。

また、親族が市町村に提出した死亡届の情報は税務署に通知されるようになっています。これは相続税法第58条で決められていて、通称「ゴッパチ」と呼ばれています。

 私たちが通常稼いでいるお金は、残念ですが税務署に管理され、把握されているということになります。

 「それなりに相続財産があるのに、相続税の申告がされていない」となれば、税務署は「相続税についてのお尋ね」という文章を出し、相続人に確認を行います。

これは通常、相続が発生して半年から8ヵ月後くらいだそうです。お尋ねを出しても申告がなければ税務調査となりますので、逃げ切りは無理でしょう。

 もし、無申告の場合には、相当罪の大きい重加算税のペナルティーが課せられます。相続財産がある方は、お気をつけ下さい。

※この記事は、相続税の無申告を勧めているものではありません。※

国税庁

2023年3月25日土曜日

年金改革反対スト

 フランスで政府の年金制度改革に反対するストライキが続いている中、パリなどの大都市ではゴミ収集や焼却場の従業員によるストの影響で、街頭に未回収のゴミが溢れ始めたようです。SNSでは市民生活の混乱を巡り、マクロン政権の閣僚とパリ市の幹部がお互いを批判し、責任をなすりつけ合う事態に発展しているそうです。

 来年のパリ五輪開幕まで500日を迎えた2月14日、パリでは街頭のあちこちに回収されないままゴミ箱からあふれ出した黒いゴミ袋が山積みになり、一部のゴミ袋は破れて、中身が道路に散乱しているようです。

 フランスでは2月7日、年金受給開始年齢を62歳から64歳まで引き上げる政府の年金改革法案に反対する抗議デモに128万人が参加しました。一部の労働組合は同日から無期限のストを始め、鉄道や地下鉄などの交通機関を中心に影響が出始めているそうです。

 フランスは国民によるストが盛んです。日本において最近ではストなんて聞いたこともありません。(【追記】2023年3月18日、19日に日本でJRA厩務員のストライキが行われました。)

 現在、日本の年金は60歳の支給開始が段階的に65歳に繰り下げられましたが、ストは起きませんでした。また、現在、政府では支給開始を段階的に70歳まで引き下げる検討に入ったとも聞きますが、まだストが起きません。

私が企業に入社した頃は、支給開始が段階的に55歳から60歳になった時期でした。当時は60歳で退職する方たちは時代が良かったからか「高額な年金を支給されるから、お前たちも頑張れよ」と、退職する方々から聞いていました。

 しかし、現在はどうでしょう?

一生働かなければ、年金だけでは生活できない日本になっています。こんなにも年金支給開始年齢が繰り下げられている状況にも関わらず、ストも暴動も起きません。不思議な国です。

選挙で投票に行っている人にしてみれば「選挙で国民のために働いてくれる人に一票を」と言われるでしょう。しかし、現在の日本人は大多数の人が選挙で社会が変わると思っていないでしょう。現実的には「あきらめ」でしょう。投票数をみれば一目瞭然です。殆どの投票率も50%を超えることはないです。これは異常な数値です。

この事実を異常と思わない、この事実に対して選挙改革をしようと危機感を感じない国会議員が日本を良くできるわけありません。

 日本国民はバカではありません。もう国会議員に期待していないからこそ、ストや暴動を起こす暇があったら、自分や家族のために一日、一生懸命に働くことを選択するのでしょう。

選挙の投票に行かない、ストや暴動を起こさないのは無言のストや暴動だと思っているのは私だけではないはずです。

(【追記】2023年3月23日、フランス全土で大規模なストが行われたそうです。)

ねんきんネット|日本年金機構


2023年3月24日金曜日

骨髄バンク(3月24日)

 今日は献血移動バス会場での骨髄バンクドナー登録会を、甲斐市と竜王ライオンズクラ
ブ・甲斐市商工会女性部・日赤奉仕団の協力を頂き実施してきました。場所は甲斐市市役所駐車場です。

 今日は朝から曇りで過ごしやすい一日かと思いましたが、午後2時頃から凄い雨になりました。そんな中でも、たくさんの方に献血して頂きました。

また、骨髄ドナー登録も協力頂き、ありがとうございました。


 現在、東京リベンジャーズとのコラボキャンペーンが開催されています。

献血アプリ「ラブラット」から、献血を予約して下さった方に先着でクリアファイルを配布しています。

また、Twitterにてフォロー&リツイートキャンペーンに参加して頂いた方の中から抽選でオリジナルポスターをプレゼントする企画も行われています。

 献血会場では、マスクの着用をお願いしています。ご協力よろしくお願いいたします。


甲斐市

ライオンズクラブ国際協会330-B地区

甲斐市商工会

日本赤十字社

日本骨髄バンク

特定非営利活動法人 全国骨髄バンク推進連絡協議会

2023年3月23日木曜日

中学校襲撃の17歳少年「猫殺し」も

 2023年3月1日、埼玉県戸田市の中学校に10代の少年が刃物を持って侵入。60代の職員を切りつけ大怪我をさせ、警察に逮捕される事件が起こりました。逮捕後、少年は近隣で発生していた猫殺しについても関与を認めたそうです。

 少年の叔母は

「暴走のきっかけは、小学校の時に経験した難関中学校受験のプレッシャーではないか」

と言っているようです。

 少年は両親と、有名私大に通う姉との4人で暮らしていたそうです。両親は共に地方公務員で、父親は現在課長職にあるようです。

 「少年は、小学校6年生の時に中学受験のプレッシャーで学校に行くのが嫌になったようで、その頃から不登校になり、自宅のトイレの『武蔵中合格』と書かれた紙が貼られていたのを覚えています。」

と、涙ながらに少年の叔母が語ってくれたそうです。

 両親の想いを受け、東京の名門男子校進学で、開成中、麻布中と並ぶ【御三家】と呼ばれる武蔵中を目指して受験勉強にまい進していたが、思うように学力は伸びず。やがて精神的に追い込まれ、不登校になったようです。

 このような事件は、日本中によくあり、両親は子どもの将来を考えて武蔵中へ入学できるように厳しく対応していたのでしょう。きっと、少年はまじめな子どもで、両親に反発できず不登校になり、結果的にこのような事件に至ってしまったのでしょう。

 今、社会を見渡して、成績が良く、国立大を卒業し、両親の考えていた将来へ行きつく子ども達はどれくらいいるのでしょうか。そろそろ、学歴社会からの呪縛から目を覚まし、子ども達が受験戦争を乗り越えなくても良い社会が来ることを期待したいですが……。


2023年3月22日水曜日

宇宙人は100%いる

 宇宙飛行士の野口聡一氏が、2023年2月24日のフジテレビ系の番組に演出し「もう聞いてほしくない質問はあるか?」という話題に、何度も聞かれる質問として「宇宙人っていますか?」を挙げました。 

「若い頃は僕も結構いきがっていていたので『宇宙人っていないんですか?』って言われたら『いないですね~』って言っておしまいにしていたんです」

と言っていたそうです。

 しかし、最近では

「この広い宇宙の中には高度な知性を持った生命体は絶対います」

と答えているそうです。

「『ただし僕たちが会うことは絶対ない』とも言える。宇宙は広いので。銀河系だけ見ても10万光年ぐらいある中で、僕たちって本当に僻地にいるので、わざわざこんなところに宇宙船を持ってくるとは思わない。僕が今、銀河系の大統領だったら『あんな端っこ行かなくていいから』って絶対に言う」

とも話されていたそうで、また

「地球は銀河系の中でも結構、端っこで、似たような銀河系が2000億あるっていうから、わざわざ来ないですよ」

とも言われていたそうです。

 そう、私たちの住んでいるような銀河系がたくさんあるとすれば、同じような地球(のように生命体が住んでいるだろう星)がたくさんあり、当然、宇宙人はいるに決まっていますよね。

子どもの頃、TVでUFO(未確認物体)の番組をよく放送されているのを観ていました。

「宇宙人なんている訳ないでしょ」が前提で見ていましたが、今回の野口聡一さんの話を聞いて「宇宙人、絶対いるよ」と納得してしまった私でした。

JAXA|宇宙航空研究開発機構


2023年3月21日火曜日

国民負担率47.5%「五公五民」

 2023年2月21日、財務省は2022年度の「国民負担率」が47.5%になる見込みだと発表しました。過去最大だった2021年度の48.1%をやや下回ったものの、国民所得のほぼ半分を占めているようです。

 「国民負担率」は、国民所得に占める税金や社会保険料(年金・医療保険など)の割合で、いかに公的負担が大きいかを国際的に比較する指標の一つです。2022年度は税負担が28.6%、社会保障負担が18.8%で、合計47.5%と見込まれているようです。

 国民所得のほぼ半分が公的負担に奪われている自体に、Twitterでは悲鳴にも似た声が多くあり「五公五民」がトレンド入りしたそうです。

「五公五民やん。一揆おこさなあかんレベルですやん」

「令和の時代に五公五民、江戸時代とどっちがマシなの?」

「日本は五公五民まできた。防衛費倍増になると、六公四民から七公三民になりそう」

といった言葉が呟かれていたそうです。

 五公五民は、江戸時代の年貢率を表現した言葉で、全収穫量の5割を領主が取り、残り5割が農民の手元に残ることを示しています。江戸時代の初期は四公六民でしたが、徳川吉宗によって推し進められた享保の改革以降、五公五民になったそうです。

 大飢饉に見舞われた享保から天明年間には、村役人や富農の屋敷を破壊するような「百姓一揆」が増えたようです。

 国民負担率の統計が始まったのは1970年度ですが、実はこの時は24.3%しかなかったようです。20年前の2002年度でも35%でしたが、高齢化に伴う社会保険料の増加などで、2013年度には40%を超え、今後もますます増加し、減る見込みがないようです。

 現状、分母となる「国民所得」が倍増するか、労働人口が激増でもしない限り「五公五民」の状況は変わることはないでしょうし、ますます酷くなるでしょう。岸田首相の掲げた「令和版所得倍増計画」はどこへ……?

 日本の将来は、超高齢化、超少子化で打つ手は何も残されていません。

国民一揆」が起こらないことが不思議でならないのは私だけでしょうか。


2023年3月20日月曜日

英国で「週休3日制」を導入?

 2022年6月から12月にかけて、61の企業、約2900人の従業者を対象に、給与はそのままで週休3日制(週4日勤務制)を実施する実験が行われたそうです。これは週3日制の実証実験としては大規模だったそうです。

 実験終了後に英紙「ファイナンシャル・タイムズ」が参加者らに取材した記事を、クーリエ・ジャポンで掲載していたようです。

 実験に参加した企業と従業員に対する調査結果を分析した正式な報告書が、実験を実施した非営利組織と大学に公表されました。

 報告書から見えてきた3つの事実がありました。

 1.従業員の心身の健康が改善。

 2.従業者のワーク・ライフ・バランスが改善。

 3.雇用側の満足度も高い。

 実験に参加した企業の90%以上が「今後も週休3日制を続けるつもりだ」という返答があったそうです。ほとんどの従業員が、大幅な給与額の上昇がなければ週5日勤務には戻りたくないと考えており、15%の従業員は週5日勤務に戻れば給与がいくら増額されても、週休3日制を選ぶ、と答えたそうです。

 米「タイム誌」によると、この実験の運営と分析に携わった英ケンブリッジ大学教授ブレンダン・バーチェルは当初、週休3日制がプラスの効果をもたらすことに「懐疑的」だったそうです。理由は、労働時間が減った分、業務を詰め込むことになりかねない、と考えていたからだそうです。しかし、予想に反して「肯定的な結果」が得られたとしてコメントしていました。

「みんな、より効率的に仕事をするための方法を編み出し、無駄になっていた多くの時間を削減したのです。」

と。

 今後、世界的に週休3日制の流れになってくると思われますが、果たして日本は、どうでしょう?

現状、中小零細企業は週休1日制が普通に行われていますし、日本では「働くこと」イコール「勤勉」というような、お国柄なので無理でしょう。

日本が政策として、強制的に全ての企業に週休2日制を導入させ、将来的に週休3日制にすすめていくのも働き方改革の一つだと思います。

 もしかしたら、少子化対策の一助になる可能性も考えられるのではないでしょうか。


2023年3月19日日曜日

空から魚が降ってきた

 以前「空から魚が降ってきた」と、よくニュースになりました。

不思議ではありましたが、調べてみるとただ鳥が捕まえた魚を飛行中に落としただけ、ということで「納得」していました。

 オーストラリアの町で数百匹の魚の群れが雨と共に空から落ちてきた、と2023年2月19日にオーストラリアABCニュースなどの現地メディアが伝えました。場所はオーストラリア北部の砂漠付近の小さな町マジャラヌで起きたそうです。

 この地域の住民が

「大きい暴風雨が町に向かうのを見て雨だと思っていたが、雨が降り始めた時に魚も一緒に落ちてきた」

と話していたようです。

この魚はオーストラリアでよくみられる「スパングルパーチ」という魚で、約500キロ離れた川から飛んできたことが分かったそうです。気象専門家によると、強い暴風雨が魚を数万メートル上空まで引き上げ、しばらくして凍った後に落下した、と推定したそうです。

 この町では、過去に3回ほど似た現象が起きているそうです。1974年に初めて報告されたこの現象は2004年と2010年にも発生していたそうです。このような現象は、オーストラリア全域で増えているそうです。

 海上では気象の関係で、暴風雨や大きな竜巻が発生します。この時に、海面上を回遊している小魚が引き上げられ、上空の温度によって凍った魚が重みで地上に降ってくるのでしょう。


2023年3月18日土曜日

精神病院を廃止したイタリア

 日本は精神科のベッド数が世界で一番多いそうです。また、一般の疾病の入院日数が30日であるのに対し、精神科への入院日数はその10倍以上の390日になっているそうです。世界の主な国と比較をしても、この入院日数は異常でしょう。日本の精神科入院は、治療の他に、社会との隔離のための「社会的入院」が行われているようです。

 そのような中、イタリアでは今から40年前、世界に先駆けて精神科病院を全廃し、地域で治療を行うことを選びました。

「精神病の治療に必要な物は何か?」

こうした根本的な問いに、実践を通じ向き合い続けた末の考えだったようです。

 戦後の危機において、イタリアは徹底した地域保健サービスの道を選択しました。その改革の先頭に立ったのが「フランコ・バザーリア」という精神科医でした。

 フランコ・バザーリアは大学卒業後、13年間大学助手として働き、1961年に採用試験を経てゴリツィアの精神科病院長に就任しました。院長に赴任した彼は、鉄格子で囲まれた隔離部屋や、患者に対する強制投薬、身体拘束が当たり前のように行われている病院の実態に驚いたのです。

当時のイタリアの精神科病院は「病院」という「刑務所」に「患者」と言う名の「囚人」が隔離され人知れず死ぬ、まるで収容所のような場所だったそうです。このことを世に知らしめるために、写真集の発行やテレビ放映、本の出版という、いわゆる内部告発に知恵を絞りました。1970年にトリエストの精神科病院に就任後、知り合った県代表の政治家ミケーレ・ザネッティと共に精神科病院棟への改革を進めて行ったのです。

 イタリア全土の精神科病院を解体し、地方の精神保健センターへの全面転換を図ることを決めた精神保健法(180号法、別名バーザーリア法)の制定したのです。それからイタリア全土で精神病院棟の閉鎖が完了したのは、法律が施行されてから20年以上も後の事だったそうです。

 今、日本では地域移行支援、地域定着支援という支援を行っています。

将来的には、精神病棟の閉鎖も視野に考えて取り入れられたことだと思います。果たして、この精神病院のベット数の多さや、入院日数の長さなどから考えた中で、日本が精神病棟の閉鎖について国、医師会、行政がしっかりと議論して、世界的な流れの閉鎖も含めて検討していく時代に入ったのではないでしょうか。


2023年3月17日金曜日

マイワシが大漁で10円

 先日、水産大手の「マルハニチロ」は、サバの不漁や原材料調達価格などが大幅に上昇したため、サバ缶の値上げを発表したばかりです。

 富山県の氷見漁港で水揚げされたばかりの新鮮な魚が並ぶ氷見市のスーパーマーケットでは、大量に水揚げされたマイワシが、何と1匹10円で販売されているそうです。今年はマイワシが大漁で、またマイワシを丸のみする特大のサバまでが激安状態だそうです。

 隣の高岡市の浜辺では、マイワシが大漁に打ち上げられる事態になる程だそうです。

マイワシをめぐっては1970年代にも豊漁だったことがあり、それ以来40年ぶりの豊漁の時代を迎えたそうです。

 しかし、マイワシが大漁にあがると、ホタルイカを傷つけてしまったり、ホタルイカの選別に時間が掛かってしまったりと問題もあるようです。

漁業関係者は「マイワシがの豊漁がいつまで続くか不安だ」と話しているようです。ホタルイカのシーズン前なので、逆に心配の声が上がっているそうです。消費者にしてみれば豊漁が良いことも、漁業関係者にしてみればあまり良くないようですね。

 やはり、バランスが肝心なのでしょう。


2023年3月16日木曜日

食べたい時に食べれない

 定期的に高血圧で通院しているクリニックのドクターから「このまま行ったら、糖尿の治療もしないといけないですね」と言われました。糖尿の治療はしたくないので、どうしたらいいですか、と聞いたところ「まず食事量を減らし、お酒の量も減らし、運動をして、体重を標準体重にして下さい」と言われ、ショックを受け帰ってきました。

 若い時は、あまり稼げず、歳をとってたくさん稼げるようになったら必ず食べたいものをたくさん食べて、お酒をたくさん飲んで、毎日を楽しんで生活しようと頑張ってきました。

 今、念願が叶い毎日美味しいものをたくさん食べて、たくさん飲んで、夜を楽しめる年齢になったと思っていたところで、ドクターからの「お楽しみの禁止」です。

 高血圧の治療を始めてから、毎日体重、血圧、歩数などを記入し、毎日確認しながら生活をしていたので、体重を減らす目標はありました。それでも、毎日のお酒が美味しく、体重が上昇傾向なことも分かっていました。しかし、健康な体を作るのは毎日の食事量を考え生活しないと駄目だなあ、と反省したドクターからの指摘でした。

 「食べたい時には食べられず。食べれる時には食べられず。」

 辛いですが、少しでも健康に長生きしたいので、今日から食事制限して、まずは標準体重に向けて頑張ります。


2023年3月15日水曜日

またまた、バラマキ

 この所のエネルギーや食品価格の上昇を踏まえた物価高対策を巡り、2023年3月13日、公明党の山口代表は困窮する子育て世帯への「子ども1人あたり5万円」の特別給付金支給の財源について「2,000億円前後になる」と話したそうです。

 子ども1人当たり5万円の特別給付金を支給することについて、児童扶養手当を受給する所得の低いひとり親世帯や、住民税非課税の子育て世帯を対象にしているそうで、これから岸田総理に提出する方向で調整しているそうです。

 山口代表は、困窮する子育て世帯を対象とした子ども1人あたりの給付案について

「財源の規模はほどほどのものになる」とした上で「十分実現の可能性はる」と強調していました。

 この給付金案については、各党から様々な形での案がでているようです。いずれは何らかの形で、生活困窮世帯への給付は実現すると思われます。

今回の給付は、今までの給付と違うところがあり、児童扶養手当を受給している口座への送金になるようです。その点はスピード感もあり、以前の給付とはまったく違うところです。

 しかし、給付することについては、以前と変わりなく果たして有効に使用されるかは疑問です。給付されてすぐに「親がパチンコに使用したり、お酒を飲みに行ったり……。」と。選挙も近いですから、これまでの「バラマキ」と同じです。

 結局、子ども達への給付と言いながら国債を発行し、将来の子ども達が返していく借金に違いありません。

 もう、本当に有効な政策を検討して頂きたいものです。

南アルプス市社会福祉協議会

フードバンク山梨


2023年3月14日火曜日

骨髄バンク(3月14日)

 今日は献血バスでの骨髄バンク登録会を、南アルプス市と南アルプスライオンズクラブの協力を頂き実施してきました。場所はJA南アルプス若草共撰所でした。

 今日は午後から2時間だけの活動でしたが、気温も高く過ごしやすい日でした。

そんな中、たくさんの方に協力して頂き、また、骨髄バンクにも協力頂き、ありがとうございました。


山梨県 南アルプス市 -自然と文化が調和した幸せ創造都市-

ようこそ南アルプスライオンズクラブへ

JA南アルプス市

日本赤十字社

日本骨髄バンク

2023年3月13日月曜日

ブルース・ウィリスさんが認知症

 『ダイハード(Die Hard)』などの人気アクション映画の主演で知られる米俳優ブルー・ウィリス(Bruce Willis)(67)さんが、治療法のない前頭側頭型認知症と診断された、と家族が2023年2月16日に明らかにしました。

 ウィリスさんは昨年3月に、認知能力の低下を理由に俳優業から引退を表明していました。ウィリスさんの家族は

「2022年春、ブルースが失語症と診断されたのを発表して以降、ブルースの病状は進行し、この度、前頭側頭型認知症と診断された」

と説明。この病気の症状は意思疎通の問題に留まらないとし

「これら辛い事であると同時に、ようやく明確な診断が出たことに安堵している」

「前頭側頭型認知症の治療法は今のところ存在しないが、将来的な開発に期待する」

とも述べていたそうです。

 前頭側頭型認知症の原因は不明で、発症することで人格が変わったり、社会性に欠けた行動、衝動的な行動、周囲に対して無関心であるかのような行動を取ったりする場合があるようです。

 私は職業柄、たくさんの認知症の方と接する機会があるからこそ、歳を取り認知症にならずに「長生きしたいな」と思いましたが、認知症は若い頃から時間をかけてじわじわと進行していくようです。私も既に認知症に侵されていてもおかしくない年齢だと思います。

ブルース・ウィリスさんが67歳で認知症と考えると、私も後10年後には、認知症と診断されている可能性もあります。

しかし、認知症は神様が今まで頑張っていた人に与えてくれた「プレゼント」だという人もいます。だから、認知症と診断されても、あまり悲観的にならずに、毎日を「ゆっくり、楽しんで暮らすように」気持ちを切り替えて生きていくのも良いのかもしれません。


2023年3月12日日曜日

「大学全入」から「大学淘汰」の時代へ

 私たちが学生の頃は「受験地獄」と言われるほど競争は激しかったです。

1980年11月、受験勉強に疲弊した青年が金属バットで両親を殺害する事件も起きた時代でした。この青年は大学受験の二浪をしていて、最初(現役時代)の受験は1979年の春。同年の大学入学希望者は63万7000人で、大学入学者は40万8000人で、差引22万9000にん(35.9%)が不合格になった年でした。

 近年では本当かと疑いたくなるくらい、不合格者が少なくなっているようです。

不合格者のピークは1990年で、入学志願者88万7000人のうち39万5000人(44.5%)が不合格になっていたのです。その後は不合格率は急激に下がっていき、2000年には20%、2008年には10%を割り、直近の2022年春にはわずか1.7%までになったそうです。

まさに「大学全入学時代」の突入であり、1990年代初頭の「受験地獄」とは何だったのだろう、と思います。

 今後、超少子化を迎えます。

現在、国公立などの大学は統廃合が進んでいますが、私立大学は特に統合することは難しいと思われますし「淘汰」される時代は必ずやってきます。

 当時、受験戦争を勝ち抜いた学生たちは大手企業などに就職し、その時は将来が保障されていたでしょう。今、社会が変わり受験戦争を勝ち抜いてきた学生たちは、どうなったでしょう。きっと、企業のリストラ、最悪は企業倒産による転職か無職の方がたくさんいると思われます。

当時は「受験地獄」を経験し、今は「毎日が地獄」という地獄から抜け出すことのできない時代に生まれてしまったのでしょう。

 これからは、大学に行かずに生きてゆく人生も、選択肢の一つではないでしょうか。私たちがこの世に生まれ、毎日を楽しく生きていける人生を進んでほしいものです。


2023年3月11日土曜日

出生率を改善させる政策はない

 現在日本では将来の少子化に向け、国会の偉い先生方が頭を抱え、色々検討しているようです。そのような状況の中、手厚い少子化対策で知られるスウェーデンさえ少子化が進んでいるようです。

 約20年前、オーストラリア政府はピーク時に子ども1人あたり約6000ドル(約79万円)に相当する現金を支払う「ベビーボーナス」プログラムを試みたようです。このプログラムにより、2008年までに出生率が約2.0まで上昇したようですが、プログラムが終了してから6年後にあたる2020年までに、数値が1.6まで低下してしまったそうです。つまり、プログラムが最初に導入された時よりも数値が下がってしまったのです。

ちなみに、ほとんどの先進国にとって、移民なしで人口を安定させるために最低限必要な出生率の数値は2.1だそうです。

オーストラリアの人口学者であるリズ・アレンは「あのプログラムはほとんど効果がなかった」と米誌「ニューヨーク・タイムズ」で語りました。

 フランスやドイツ、北欧諸国は育児資金の提供や寛大な育児休暇政策、義務教育費の無料化などを通じて出生率の低下をおおむね食い止めてきたようです。しかし、これらの取り組みにも限界があり「先進国の中で2.1の出生率へ持続的に回復させられた国はない」ようです。

 これらの手厚い少子化対策により、スウェーデンの出生率は1990年まで急増し、一時期は2.1まで回復していました。しかし、そのピークを境に出生率は急降下し、2000年以降も変動を続けているそうです。専門家が同紙に語ったところによれば、その変動は「景気に連動しており、好景気に出生率も上昇する傾向がある」そうです。

 世界の少子化の取り組みを考えると、やはりどのような政策を導入しても出生率を改善させることができないことが分かりました。

まぁ、他人の生き方を政策ではコントロールできないのでしょう。

 以前、私が少子化対策についてブログに掲載しましたが、日本での取り組みとしては「一夫多妻」「お妾制度」などができるように法改正をすることが、究極の政策ではないかと改めて思ってしまいました。


2023年3月10日金曜日

朝食は食べていますか?

 私が小学生の時に「朝食を食べていますか?」というアンケートがあった事を、今でも覚えています。私には朝食を食べないことが不思議なくらい衝撃を受けたアンケートでしたが、若い両親の子ども達が朝食を食べていないことが結果として分かったのです。

当時、私の両親は戦争(第二次世界大戦)経験者で、朝食を食べていない子ども達の両親は戦後生まれの若くてきれいでおしゃれな、私からすれば羨ましい親御さん達でした。

 食べていない理由としては「朝、起きられない」「朝食を作ってもらえない」「コーヒーや牛乳だけ」といったことが挙げられていました。

 それから月日が経ち、私が子ども達の小学校のPTAの会長をやっていた時、先生方から「朝食を食べてこない子ども達がいて困っています」との話があり、「朝食を食べていますか?」という議題で話し合ったことがありました。すると「朝、起きられない」「朝食を作れない」「コーヒーや牛乳だけ」と子どもの頃に聞いたことのある答えが返ってきました。

 考えてみればPTAで一緒だったお母さん達は、私たちが子どもの頃に朝食を食べていなかった子ども達だったので

今、子ども達が朝食を食べていなくても問題ないですよね……。

と先生方と納得したことを覚えています。

 私は朝食を必ず食べる人なので、朝食を食べない事自体信じられませんが、今では朝食を食べない人がたくさんいても不思議ではない時代ですよね。しかし、貧困のために食べたくても食べられない子ども達がいることも事実で、これは別の意味で大きな社会問題だと思います。


2023年3月9日木曜日

銀河鉄道999

 先日、私の大好きだった松本零士さんが亡くなり、一つの時代が終わったのかなぁと感じています。

 さて、私は「銀河鉄道999」が凄く好きでした。

それは登場人物のメーテルが綺麗で、年頃の少年には魅力的だったのでは、と思います。現にたくさんの「銀河鉄道999」のファンは私と同じ気持ちの人が多かったのではないでしょうか。

 銀河鉄道999の「アンドロメダ編」では、メーテルと共に999号に乗り、アンドロメダ星雲にあるという機械の身体をタダでくれるという星に到着するまでの主人公「鉄郎」の旅を描いています。

 原作及びテレビアニメ版では、人間の愚かさ、孤独、弱さ、経済格差や実力社会を背景としたこの世の不条理を題材にしたエピソードが多いです。またその世界観の中には、人間の歴史から得られる教訓を下地としたと考えられるものが多く、全体的にノスタルジアな構成で移動手段にSLが起用されています。ストーリーではメーテルが母親像に投影されていたり、日本の下町や自然の風景などが再現されている惑星があったりと、SF作品として未来を対比させるような「懐かしさ」を感じさせています。

 鉄郎は当初、永遠の命である機械の体を手に入れるために旅立ちましたが、旅を続ける間にたくさんの経験から限りある体の大切さを知り、結局、機械の体を手に入れることはありませんでした。

この「銀河鉄道999」は「生きるとは何か」「永遠に生きることは果たして本当に幸せなのか」といった人生観が大きなテーマになっていると思われます。

 現在、まだ観たことがない方がいらしたら、YouTubeなどの動画サイトで視聴できます。もし機会がありましたら、オススメできる作品だと思われます。


2023年3月8日水曜日

世界で最も寝ていないのは日本の女性?

 3月8日は国際女性デーです。

国際比較調査では、最も寝ていないのは日本の女性という結果が出ているようです。特に寝ていないのは、40代から60代の女性だそうです。

 2021年版の経済協力開発機構(OECD)の調査では、33ヶ国中、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と最短だったようです。そして、男性より女性の方が13分短く、これは日本を含む6ヶ国だけの傾向だったようです。

 2020年のNHK放送文化研究所の「国民生活時間調査」でも同様の傾向が見えたようで、40代では平日の睡眠時間は男性が6時間58分、女性が6時間53分だったそうです。休日はさらに男女差が大きく、男性が8時間23分、女性が7時間46分だったようです。

 指摘されるのが家事負担の重さで、たとえば国の2021年の社会生活基本調査で6歳未満の子どもがいる共働き夫婦の家事関連時間を見ると、妻は6時間33分で、夫は7時間55分だったようです。

 広島大の平田道憲名誉教授(生活経営学)は

「外で仕事をする妻も増える一方なのに、日本の夫の家事労働時間は先進諸国と比べても、まだビックリするくらい短い」

と指摘しています。妻が起床時刻を早くしたり、就寝時間を遅くしたりして家事時間を捻出しているのも事実のようですね。

 私は20年以上前、町(現在は合併し市)の頃に「男女共同参画のボランティア」として、男女が政治的・経済的・社会的及び文化的利益を均等に享受可能で、男女共に喜びも責任も伴いつつ個性と能力を発揮できる社会、またはそれを目指すこととし、1999年(平成11年)6月23日公布・施行の「男女共同参画社会基本法」を基本とする社会政策の啓発活動で、近隣市町村へ劇をしながら伝えることをしていました。しかし、現在でも何も変わっていないことに危惧しています。

未だかつて、女性の社会進出は進んでいませんし、家庭内での夫による家事の協力も少なく、睡眠時間の少なさからも女性の社会進出を阻害していることが分かります。

 現在、日本が抱えている「少子化」「女性の社会進出」を阻害している根底にあるものは、男性より女性の睡眠時間が少ないことに原因があるのかもしれません。


2023年3月7日火曜日

クサイ……。

 子どもの頃、お爺さんやお婆さんの身体に貼り付けている「トクホン」(今でいう湿布)のにおいが嫌いで、近付くのも嫌な時がありました。懐かしい時代ですが。

 それが私も歳を重ね、お爺さんやお婆さんのように身体中に湿布を貼り、においをプンプンさせ生活している今日この頃です。

 最近は、右肩の筋がすぐに痛くなるようになってしまいました。痛くなり始めると、ひと月ほど湿布のお世話になります。自分でも、このにおいには困り果てています。酷い時は、同時に痛み止めも服用します。

 考えれみれば、あっという間に年齢も折り返し、終活を始めないといけない年齢にきていました。年齢的に考えれば、湿布くさい年齢になったのもしょうがいないでしょう。

 若い時は、何時までも少年のようにいたいと思っていたし、居られると思っていました。しかし、それが無理だということが理解できる年齢が来たことを、痛さとくささから受け入れることとしました。

 残念ですが、これから身体中の節々が悲鳴を上げる度に湿布のお世話になるでしょう。



2023年3月6日月曜日

飼い猫の運動不足解消に

 我が家の猫は、一年365日を家の中でかつ、24時間エアコンが動いている部屋で過ごしています。多分一日中「食っちゃあ寝、食っちゃあ寝」の繰返しで、運動不足状態だと思います。

 そこで、いつものAmazonで「ポチィ」しました。

それは、小型犬用の小さいクッションで作られた畑で、今回購入したのは「にんじん畑」です。これが良くできていて、クッションの畑に穴が開いていて、その穴ににんじんが植えられているものです。我が家の猫が上手に
にんじんを収穫し、少しでも運動不足解消になってくれれば良いですが。

 猫が犬のように言うことを聞くわけもなく、また、にんじんを
収穫することも考えていませんでしたが、届いた日には何となく収穫してくれていました。今後、運動不足が解消できるように、少しでも動いて「にんじんの収穫をしてくれればなぁ」と期待をしますが……。



2023年3月5日日曜日

2024年パリ五輪

 IOCが2024年パリ五輪にロシアの五輪参加を容認したことで、当初パリ市長(アンヌ・イダルゴ)は2023年1月の段階では、中立の立場であることを条件に、ロシア選手のパリ五輪出場を支持していました。しかし、一部参加国のボイコットが発表され始め、ウクライナでの「戦争が続いている間」は、ロシア選手の出場に反対する考えを2023年2月7日、表明しました。

 これにはウクライナが五輪をボイコットする可能性があると表明。

ポーランドのカミル・ポトルニチュクスポーツ・観光相もEU(欧米連合)と英国を含めた約40ヶ国が、ロシアとベラルーシ選手の五輪出場に反対する見通しだと述べたことが影響したようです。

 オリンピックとはスポーツが備えている力を活用し、良き手本となる教育的価値、普遍的・基本的・論理的諸原則の尊重などを人々に広め、人々の生き方を高めるための祭典です。

それによって平和な世界や人間の尊厳が護られた世界が実現することを目的としており、オリンピズムに基づいて開催されています。そのオリンピズムを人々に広める祭典とし、近代オリンピックの最重要目的は人間の生き方を高め、人類の平和や人間の尊厳を実現することです。

スポーツはそれらのための手段であり、オリンピックは単なる総合スポーツ大会ではなく「平和の祭典」と言われています。

 平和の祭典だからこそ、ロシアがウクライナを侵攻している中でも、IOCがロシアの参加を容認したように思えます。しかし、侵攻されているウクライナの選手にしてみれば、許されるべきことではありません。

日本やドイツでさえも、太平洋戦争中や終戦後も平和の祭典だからこそ、参加できなかった時があります。それを考えれば、ロシアやベラルーシが参加したオリンピックが成り立つわけがありません。

また、ロシアがウクライナを侵攻している中で、世界中から集まった選手が平和の祭典だからといって、冷静に競技を行うことができるのでしょうか?

 近年、オリンピックは商業的な興行へ進み、かつ政治が強力に絡み合った祭典になってしまったことは、世界中の人々は理解しています。どうか、2024年パリ五輪が開催される前に、IOCが戦争を止めるように働きかけてはいかがなものでしょうか。

 きっと、IOCは中立で、各国の政治などに口を出さない、と言い張るのでしょう。


2023年3月4日土曜日

食糧支援の「フードバンク」破綻危機

 寄付された食料を生活困窮者に提供する「フードバンク」の活動が、セーフティーネットとして存在感を増す中、支援要請に対応できないケースが生じているそうです。

コロナ禍に伴う雇用環境の悪化や物価高騰などの影響で、困窮者支援としての需要が拡大しているためだそうです。多くの支援団体は公的な助成金などに頼って運営をしているのが実情で、専門家は「支援団体側の活動を後押しする仕組みが必要」と話しています。

 「毎月必ず提供してくれる食品や食材が、活動の生命線になっている」と大阪市住吉区で子ども食堂を采井する社会福祉士のAさん(34歳)。Aさんは支援を受けるNPO法人「ふーどばんく OSAKA」の活動の重要性を強調しています。

 運営資金は行政や民間の助成金だけでは十分でなく、職員は非常勤を含め6人と少ない状態の中、食料の回収や配送の人手が足りないそうです。扱う食品の量は当初の年間約40トンから、昨年は約240トンまで増えてしまい、契約している食料倉庫は約50トンまでしか管理できないこともあり、限界にきているそうです。

 農林水産省の調査によると、平成12年から国内でフードバンク活動を行う団体が発足し始め、平成19年度までには10団体未満で推移していました。平成20年のリーマンショックを機に急増し、平成20年度には107団体となり、令和4年10月時短では215団体に上ったようです。

 フードバンクに詳しい日本女子大の小林富雄教授(フードシステム論)によると、

「国や自治体がフードバンクに社会的なセーフティーネットとしての役割を期待するのであれば、経済環境の悪化に応じて、資金面や運営面でさらに踏み込んだ支援をする必要がある」

と話しています。

 現在の社会状況を考えると、ますますフードバンクに頼る困窮者が増えていくのは予想できます。

フードバンクが食品を提供するだけでは、この状況を抜け出すことは不可能でしょう。他団体との協力をし、食材と合わせて就労の機会も提供するような形で運営していかないと、フードバンクの活動自体立ち行かなくなるのが目に見えています。

フードバンクの団体自体もこれまでの食材を提供するだけの活動ではなく、時代に即した活動に移行していく時がきたのではないでしょうか。

ふーどばんくOSAKA|大阪


2023年3月3日金曜日

子牛暴落

 千葉県の家畜市場で、生後80日以内の子牛を対象にした競りが行われました。

その日のホルスタインの雄1等の平均価格はおよそ3万2,000円で、1年前と比べると3分の1以下の値段だったそうです。さらに、中には最低価格の1,000円でも買い手が見つからず、取引が成立しない場面もあったようです。買い手がつかなかった子牛は飼い主の元に返されるか、食肉用に加工されるそうです。

 この子牛の価格の大幅な下落の原因は、飼料代の高騰だそうです。千葉県家畜協同組合によると

「子牛を買って育てますよね。飼育農家(家畜農家)だって、配合飼料が高いじゃないですか。餌代が高いから、相場を下げて子牛を買わなきゃいけない」

とのこと。この子牛を育てた酪農家が年間、約7,000万円の返済目処がたたず悲鳴をあげているようです。

 国は2014年に起きたバター不足を受け、乳製品などの安定供給を維持するために補助事業を展開し、この牧場では新しい牛舎を建設しました。さらに、ロボット搾乳機を導入し作業の自動化を行う等、それまでの3倍にあたる300頭規模に拡大したばかりだったそうです。

「当初の計画では300頭くらいにすれば、生活もできるし借入の返済もできるという計画の元に、今回の事業が始まった。」

「返済の目処が立たず。この状況では、乳価が上がらない限りは皆で首をくくらないとならない。やめられる酪農家は幸せかもしれない。うちは借金しちゃいましたから、やらざるを得ないですけど。後は日本の食を守るという点でも辞めたくないです。」

と酪農家の方は語ります。

 世界的に、ロシアによるウクライナへの侵攻は、このような形で酪農家までも影響を受けています。

現在、日本ではコロナ禍で需要が急減し、生乳の販売で利益が出にくい状況にもなっています。

今回の色々な問題が絡み合った状況を考えると、借入も10億円以上し、年間返済額も約7,000万円とのこと。この返済を10年以上続けることは、今の社会状況を考えると、この酪農家は経営を続けることは難しいのではないでしょうか。

また、国として酪農を守るという前提としても、いち酪農家を守り切れる時代でないことも、私たち国民は分かっています。


2023年3月2日木曜日

空港職員不足で国交省が支援へ

 国土交通省は、航空機の誘導や搭乗手続きなど空港の地上業務「グランドハンドリング」と保安検査の要員確保に向けた支援に乗り出すそうです。(現在、各地の空港で保安検査待ちの時間が1時間を超えだそうです。)

 国交省の調査で、地上業務の人員がコロナ禍後、1~2割減少したことが分かりました。そのため、支援の必要があると判断し、2023年の2月中に有識者の検討会を設け、具体策をまとめるそうです。

 国交省が昨秋初めて実施した調査によると、地上業務を担う主要企業60社で、航空機の周辺業務の従業員がコロナ禍前より1割、旅客ターミナル内の業務が2割減少、保安検査員も別の調査で2割程度減少したことが判明したようです。

 コロナ禍による航空機の運休や減便で人員の削減や離職が進んだ結果で、現在、経済活動が再開し、航空需要が回復しても航空業界の先行き懸念から、流出した人材が戻らない状況が続いているようです。

 この問題はコロナ禍で、大手航空会社が生き残りをかけた、その場しのぎの大リストラを強行した結果、中小のグループ会社の従業員が退職に追い込まれた結果です。

経済活動が再開すれば、このような結果になることは予想できていたはずです。今、有識者会議を開いて人材確保に取り組もうとしていますが、もう、後の祭りでしょう。どの業種でも、人出不足が叫ばれています。空港内のグランドハンドリングから保安要員などの作業を、積極的に機械化できるものを機械化する時期が来たのでしょう。

 本来であれば、大リストラを強行した時に将来を見据えて、検討すべき課題だったと思うのですが……。

航空業界にしてみれば、一日一日を生き延びることが精一杯で、将来を見据える余裕など無かったほどの「コロナ禍」だったのでしょう。


2023年3月1日水曜日

サバ缶の消費期限が1年過ぎていた

 水産大手の「マルハニチロ」は、ほぼ全てのサバ缶を値上げすると発表しました。

理由は記録的なサバの不漁による原材料の調達価格の大幅な上昇が要因だとしています。

 サバ缶といえば、我が家で消費期限が一年以上前のサバ缶を見つけました。何時もであれば廃棄していましたが、このところの色々な値上がりを考えると、破棄すらできなくなり、開封して問題がなければ食べるようになりました。

 この消費期限が一年以上経過したサバ缶を使用したカレーを作りましたが、これが結構い
けていて、美味しく食べることが出来ました。

 今回はサバ缶でしたが、今後も色々な食品で消費期限が過ぎたものを食べていくと思いますが、正直なところ消費期限内に消費したいところです。

今後「安いから」と大量買いせず、その時々、必要な物を少しだけ購入するという生活スタイルへ変えることも必要だと感じた今日この頃です。


縁故採用廃止から縁故採用復活へ

 戦後、日本が復興を遂げたところまでは経済成長も著しく、その頃まで日本経済を支えていた求人方法は「縁故採用」が主流であったようです。当然、私が子どもの頃には、私でさえも「縁故採用」という言葉を知っていましたし、私が就職する数年前までは行われていた採用方法でした。  しかし、私が就...