以前『こども110番の家』の看板をよく見かけましたが、最近では見かけなくなりました。
その原因のひとつに高齢化や共働きの世帯の増加などを受け、こども110番の家を掲げる世帯が減少傾向にあるからだそうです。
そもそも『こども110番の家』の掲げている民家や店舗、会社などに子ども達がいざというときに助けを求めて駆け込める先として、位置付けられていました。また、こども110番の家は、ボランティア活動として続いているものです。
この制度自体は、平成6年(1994年)に岐阜県で下校途中の女子児童が殺害された事件を契機に、2年後の平成8年(1996年)から同県内で設置され、全国に広まったとされています。
また、警察だけでなく自治体や教育委員会も同種の仕組みを設け、名称も様々でステッカーや小さな看板を目印としているようです。
警察庁によると警察が把握する110番の家は、平成20年度末の約210万ヶ所と比べ、令和6年度末には約143万ヶ所と7割以上に減少しているそうです。
警察庁は
「都道府県ごとに状況が異なると考えられ、一概に回答は困難」
と言っているようですが……。
地域コミュニティーの希薄化や共働きによる日中不在の世帯の増加といった社会構造の変化に加え、知らない民家に入る心理的なハードルも高くなっていることも影響している可能性があるようです。
昨今、知らない人には『近寄らない』『声を掛けない』など指導もされているようです。
時代の変化に合わせた、新たな地域防犯のあり方も始まっているそうです。
京都府警では建物に限定せず、営業や配送の車両も活用した『働くこども110番』を導入し、通勤や散歩など日常生活の中で見守り意識を高める『ながら見守り』を推奨してるそうです。
同様の取組は全国的に普及しつつあり、実情や時代に合わせた見守り活動に移行しているそうです。
確かに、最近では営業車に『こども110番』が貼ってある車両を見かけます。
いずれにしても、私たち大人が子ども達を見守ることのできる優しい世の中であってほしいことは、願いでもあります。
