『諸君狂いたまえ』と言えば、吉田松陰の名言の中で有名な言葉です。
吉田松陰は、江戸時代後期の日本の武士(長州藩士)で思想家・教育者・山鹿流兵学の師範でした。
また、明治維新の精神的な指導者であり、松下村塾では明治維新で活躍した志士に大きな影響を与えた人でもあります。現在政治家をされている多くの方のプロフィールには、尊敬する人・感銘を受けた人として必ずや名前が挙げられている方でもあります。
この『諸君狂いたまえ』をそのまま実行した場合、警察に捕まってしまうでしょう。
現代風に訳してみると『狂う』とは、常識や固定観念などに捉われず、一心不乱に己の信ずることを行うことが正しいとする吉田松陰の考えの根幹を短く言ったものだと言われています。
実際、狂気のように思いにとりつかなければ、何かを成し遂げることが出来ないという言葉は、世界中の多くの偉人も残しています。
狂気とは、常識、日常のしがらみ、損得勘定、保身という軛(くびき)から己を切り離す刃であると言われています。
この言葉は、刃を持った言葉です。だからこそ今でも、深く人の心に突き刺さり続ける名言と言われているのでしょう。
実際、吉田松陰は『諸君狂いたまえ』と伝えた方だからこそ、即行動し、現に友人との約束の日時を守るために、長州藩の発行する通行手形が発行される前に出立(しゅったつ)してしまい、脱藩させられたそうです。
また、ペリーが来航した際には
『敵を知らねば敵を倒せない』
という考えのもと密航を計画し実行しますが、アメリカ側に拒否され即座に自首してしまいました。
また、幕府の役人たちに聞かれてもいないのに『老中暗殺計画を立てていること』を口にしてしまい、これにより死刑となり29年の生涯を終えることになったのです。
本来であれば、黙っていれば死刑にならず、今の日本も全然違っていたのかもしれません。
まさに『諸君狂いたまえ』を実行した吉田松陰の人生でした。
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