パレートの法則とは、結果の8割は全体の2割によって生み出される、という法則です。
『80:20の法則』『2:8の法則』と呼ばれることもあります。
ビジネスに当てはめると、売上の8割は2割の従業員によって生み出される、という考え方にもなります。
1896年にイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが論文で提唱した
「物事を構成する要素が全体に占める割合には偏りがあり、複数要素のうち一部で全量の大部分が占められている」
という考え方です。
弊社は訪問介護の事業を主としています。
このことからパレートの法則を使用し解析することで、これまたびっくり全体の売上の2割が単価の高い利用者様に支えられ、かつ従業員の2割が売上全体の大黒柱になっていることが分かります。
通常、このパレートの法則の結果から検討すれば、大概の経営者は効率の良い単価の高い利用者さまのみの経営を考えることでしょう。
当然、今の介護業界は人手不足でスタッフが集まらないです。
集まらないからこそ、この効率よく単価が高い利用者さまのみ受ける事業所が多いように思えます。
いや、単価の高い利用者さましか受けない事業所ばかり、と言った方が正しいのかもしれません。
しかし、よく検討すると効率が良く単価の高い利用者さまは、重篤な疾患を抱えている可能性が高く、長期的に売上が続くとは限りません。
また、この様な方は特に早朝、夜間のサービス依頼が多く、スタッフが働きにくい時間帯が多いのも事実です。
経営者から考えれば、効率が良く単価の高い仕事のみを選択したい気持ちは分かります。
また、スタッフに高額な賃金を支払いたい気持ちを考えれば当然のことであり、ほとんどの訪問介護事業所が行っている効率の良い単価の高い仕事しか引き受けない状況は、真っ当な考え方であります。
しかし、介護事業を主としている企業は殆どが零細企業であり、資金力がないからこそ、その選択をしています。
実は長期的な戦略が無いからこそ、パレートの法則などの取り入れ検討していません。
本当にパレートの法則などを理解し、取り入れている企業は小さくとも単価の高い仕事から、低い仕事までをバランス良く取り入れ経営していると思われます。
結局、効率が良く単価の高い仕事だけを受けると、見かけ上は売上が上がったように見えますが、長期的に考えると上手く行かないことが分かります。
パレートの法則を取り入れたところで、あまりにも効率の良い高い単価の仕事に目が向き過ぎると、安定した企業経営は行うことができません。
当然ですが、パレートの法則を上手に使い、戦略を立てることが企業やスタッフがいきいき働くことのできる環境が生まれることは、間違いないでしょう。
パレートの法則と成功の秘訣: 重要な仕事にフォーカスする方法