明治大学で3月に非常勤講師としては異例の『最終講義』を迎えた教員で、トランスジェンダーを公表している日本で初めての大学教員の方が、140人を超える聴衆に2時間語りかけたそうです。
この方は明治大学で講義した14年間、カバンの中にはいつでも提出できるように辞表を潜ませていたそうです。
今では日本屋内でも、トランスジェンダーを公表する方々が増えてきているため、認知もされるようになったと思います。しかし、未だに公表された方々には暮らしにくい国であることは間違いないでしょう。
さて、中学校の授業で染色体の勉強をしました。
その内容は遺伝子情報のうち、性別の決定にかかわる情報を持つ染色体にはX型とY型の2種類があり、『XY』のペアで男性、『XX』のペアで女性になると学んだと思います。
人のX染色体とY染色体には大きく異なり、Y染色体の長さはX染色体の3分の1しかないそうです。生殖器の発生にかかわる性別決定遺伝子はY染色体の方にしかありません。
このことから、最終講義をされた方はXYの染色体の持ち主であるにもかかわらず、女性として生きてきたことになります。今回のケースは染色体が男性であり、精神的な部分では女性、ということなのでしょうか。
因みに、血液腫瘍で骨髄移植を行う場合、XY染色体の骨髄を女性に移植することで女性の体内はXY染色体血液に生まれまわるそうです。また、XX染色体の骨髄を男性に移植することで男性の体内はXX染色体の血液に生まれ変わるそうです。
移植後それぞれの患者さんの性別が変わると思いきや変わらないことを考えると、染色体と精神的な部分での繋がりはなく、体内において性別を司っている部分は精神面が強いのでしょう。
私たちは誕生した時の染色体の違いから強制的に男性、女性と区別され違った毎日を送っています。
今回の講師の方は小さい頃、妹が祖母の家の広間で行われているバレエ教室に参加しているのに、男の子とされていたために自分は入れてもらえなかったことがもどかしく腹が立ち、庭から広間に向かって石を投げた経験があったそうです。
このことから人間の性別に関係する要素は、生活環境が関係する事例の一つと言えるでしょう。
一般的に男性、女性を区別する医学的決まりとして染色体が挙げられています。
今後大人になった時点で個人の判断で選択させる、性別という概念を無くすなど、また同性婚での婚姻が可能となったりとするのかもしれません。
染色体は医学界だけの話となり、将来は男性が母親であったり、女性が父親であったりと柔軟な考え方の社会がやってくるのかもしれません。
私には理解しがたいですが、昨今の少子化を考えた時に染色体での性別の決めつけではなく、それぞれのカップルが自由に選択できる社会が来ることで、少子化問題の一助になる可能性も考えられるでしょうか……。
(※2003年7月に『性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律』が国会で成立し、2004年7月から施行されています。)
