昭和時代の車には前後にバンパーという鉄製のゴッツイ物が装着されていました。現在では車体もかっこよくなり車体デザインの一部に組み込まれ、その存在感は薄くなっています。
かつては「バンパーここにあり」という造形をしていました。
19世紀末に誕生した車ですが、バンパーが装着されたのは1930年代頃からだそうです。初期のバンパー形状は横一文字型を基本とし、素材はスチールで、表面はメッキが基本でした。
このような「バンパーは鉄製、車体とは別」というスタイルは、フロントフェンダーが次第に車体に組み込まれていった1940年代から1950年代を経て、ボディデザインに自由度が増した1960年代から1970年代に入っても、ほとんどの車がそのスタイルを堅持し続けました。
しかし、同時にこの頃からメッキバンパー以外に樹脂製のバンパーや、様々な素材・デザインのバンパーが出現し始めたそうです。
以降、空力特性やデザインの思想が進化し、現在のデザインの主流となる形が、まずスポーツカーを中心に広がっていったようです。
現在はバンパーの役目をボディーが一体として担うようになり、当初のスチールバンパーは必要なくなってきたそうです。それほど、ボディーの構造が進化し人の命を守るための丈夫な構造に代わってきたそうです。
半面、ちょこっと(少しでも)ぶつけるだけで変形してしまい、修理代が高くついたなどという話を聞くこともあります。
私の平成元年の車はレトロを主眼として製造されたものです。そのため、いかついスチールバンパーがあり、そのおかげで少々ぶつけただけではビクともしません。
今の綺麗なカッコイイ車と昔のいかついスチールバンパーのクルマ。
どちらが良いかは分かりませんが、バンパーが無くなった車は何か寂しさを覚えます。
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