このところ、大手一部上場企業が初任給を30万円以上にするというニュースが話題になっています。一部、大学生やその家族には大変良いニュースであることは間違いありません。
しかし、日本経済を担っている企業の90%以上が中小零細企業です。その中小零細企業に何十年も勤務されている方でさえ、月給30万円も貰っている方はごく一部でしょう。
毎日、嬉しいニュースと思い聞いてはいても、冷静に考えると未来の日本の格差はますます広がっていくと考えてしまうのは、私だけではないでしょう。
この大手の初任給30万円以上出しますよ、という動きは将来の人手不足を見越して、今のうちに人材を確保しようという狙いもあるようです。
結局は企業にしてみれば、現実的に初任給を30万円以上にしてしまうと、社内での給与の逆転現象が発生することになり、一部問題もある劇薬的対応になるようです。
今、初任給は30万円以上の企業が増えている中、2024年の「早期・希望退職」が3年ぶりに1万人超で募集企業57社、募集人数は前年の3倍に急増しているそうです。
そのような状況であるため、大学生の初任給が30万円以上だからと企業選択をせず、よく検討し、企業の経営状況などよく調べた中で、就職選定をしてほしいと思います。
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