近年近所の方との関わりも希薄となり、地域の役員や神社の氏子などを引き受ける方が激減している今日この頃です。
そんな中、私の地域でも何年も続けられていたお祭りの廃止や無駄であろう事業などの削減が続いています。
お祭りに関しては、続けて欲しかった、と気持ちとしてはありますが……。
『お前が役員やれ』と言われたら引き受けることは不可能のため、致し方ないことです。
日本中が定年後以降も働かなければならない状況を考えると、難しい話です。
昔であれば定年退職した方々が地域の役員を引き受け、地域自体も一丸となって動いていたと思います。
さて、2026年2月21日に岡山市東区の西大寺観音院で行われた西大寺会陽(裸祭り)の会場で意識不明の状態で発見され、病院に搬送されていた3人のうちの48歳会社員が病院で死亡が確認されたそうです。
死因は低酸素脳症であり、祭りの会場でたくさんの参加者に踏み倒され呼吸が出来ない状況だったのだと思われます。
この祭りは裸になった男性が福を呼ぶ2本の宝の木『宝木(しんぎ)』を奪い合うものとされています。
約1万人が参加し、警察や消防を含めて約1,100人の警備で行われいてたにもかかわらず発生してしまった事故でした。
祭り自体は室町時代から500年以上の歴史があり、国の重要無形民俗文化財に指定されているそうです。
この事故時の写真を見ましたが、まさに芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を実写化したらこのような画像になるのだろう、と思う恐ろしい光景でした。事故が起きても可笑しくない行事であるからこそ、警備体制が約1,100人動員されていたことは納得であります。
この祭りでは、発表されている中では2007年にも事故で亡くなっている人が居るそうです。また、500年の間にはたくさんの方々が亡くなっていることが推測できます。
これまで社会が厳しくなく荒っぽい行事であり、死者が出ても当たり前であるという風潮があったことは間違いないでしょう。
今回の事故で実行委員会内でも、今後の中止や死者が出るのは当たり前という声もあるそうです。
やはり室町時代から500年続き、重要無形民俗文化財に指定されているだけの行事であるため、今後の判断は難しいでしょう。
しかし、昨今の法律の中では難しい判断を迫られることも可能性は高いでしょう。
実行委員会の声明では、警察消防等の関係団体と連携して事故原因を究明中であり、行事自体の在り方そのものを関係団体と共に協議・検討し根本的に見直していくと発表されました。
今後実施されるかはアナウンスでは触れていませんが、どのような対策を打っても事故は防げません。最悪の選択も考えられることは間違いないでしょう。
岡山市 高野山真言宗別格本山 西大寺(観音院)|ご祈祷・永代供養
庭 No.258(2025年02月号)[雑誌] 伝統の継承と更新 寺院の庭
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