私は子供の頃、宇宙戦艦ヤマトがテレビで放映されていた頃の少年なので宇宙に憧れ、どうしても望遠鏡が欲しくて、お小遣いを貯めて購入したのを昨日の事のように覚えています。
小さいときは、母から「人は亡くなると星になるよ」と聞かされていましたが、月や星などの写真を撮ったりして観察を始めたことで、それは嘘だったと気付いたものです。
この所、技術開発も進み民間人が大金を出すことで、宇宙旅行に行けるようになり、宇宙はすっかり近い場所になりました。また、アメリカや中国が無人の宇宙船を飛ばし火星の調査を始めたので、火星への旅行(移住)もそう遠くない時期に行けるようになるでしょう。
先日、JAXA(宇宙航空研究開発機関)で宇宙飛行士をされていて、宇宙へ3度も行った野口聡一さんが退職するという情報を知りました。
その共同通信の単独インタビューで「宇宙は基本的に死の世界。生きていることは奇跡だと感じた」と語られ、
「手を離せば無の世界に行ってしまう」。2021年3月、国際宇宙ステーション(ISS)での船外活動。眼下の地球はこうこうと輝き、握った手すりは太陽の光で熱を帯びていた。目の前の宇宙は「360度、光が来ない何もない景色」。星すら見えない暗闇に、恐怖を覚えた。だが、まばゆい輝きのISSと地球があった。
とも語られていたとのことです。
何度も宇宙へ行った野口さんだからこそ、説得力のある感想なのでしょう。
私は子供の時、望遠鏡を通じて感じた想いと、民間人が簡単に宇宙旅行に行けるので、海外旅行にでも行くような気持ちでいました。しかし、野口さんの話を聞いたことで、簡単に行くような場所ではないな、と感じました。昔、母から聞いた『人は亡くなると星になる』ような場所なのだと改めて感じました。
きっと、私たちが簡単に行くような場所ではないのかもしれませんね。
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