9月7日、ロシアのプーチン大統領は、極東ウラジオストクで開催中の第7回東方フォーラムの全体会合で演説しました。司会者の質問に対して、プーチン氏はウクライナ侵攻開始から半年以上が過ぎた現状認識について「ロシアは何も失っていない。むしろ主権を強化した」と強調し、改めて欧米の対ロシア制裁に屈しない姿勢を改めて示したそうです。
また、「われわれは軍事作戦を始めたのではなく、(2014年以来の危機を)終わらせようとしている」と主張。問題は親ロシア政権が倒れたウクライナ政変に端を発するとして、国際社会を揺るがす侵攻をあくまで正当化したようです。
2月24日から始まったロシアによるウクライナ侵攻で、これまでの両国で死傷者10万人(英情報機関MI6発表)とも言われている中、ロシア当局は3月25日に自軍兵士が1351人死亡したと発表して以来、固く口を閉ざしています。この数字は侵攻開始後1ヵ月の数字とみられ、仮にこの割合で死者が出続けているとしたら、発表できないのではと言われています。この1ヵ月1351人の死者が出ているにも関わらず「ロシアは何も失わず」と言えるプーチン大統領は人一人の命をゴミのように思っていて、亡くなってもただ消えただけで、ロシアから何も失われていないのでしょう。
そして、ロシアの現状はミサイルなどの不足し始めた火気類を北朝鮮から何十万発と購入するだろうとも言われています。これまでに、たくさんの大切な命だけでなく、国家を揺るがす程のジェット機・戦車など莫大な金額を損失しているのにも関わらず「ロシアは何も失わず」と何時まで言い続けるのでしょうか。
1977年、日航機ハイジャック事件(ダッカ事件)の時、当時の故福田赳夫元首相が「一人の生命は地球より重い」と言った言葉は有名です。国家のリーダーたる者が発する一言には、責任という重荷がプラスされているはずです。
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