以前は「クレヨンしんちゃん」は品がなく、また、テレビアニメ放送初期は子どもに真似されることが問題視され賛否両論を呼ぶことも多々ありました。私は子どもに見せてはいけない、教育上良くないアニメだと最近まで思っていました。
しかし、作者の臼井儀人さんの、子どもに堂々と見せられるマンガを書こうと考えたのが本作の出発点である、と知ったこと。連載が始まってしばらく経ったころ、クリスチャンが無料で聖書を教える活動をしていたのを機に、臼井儀人さんが聖書の勉強を始め、聖書の教えを実践するとともに、アニメの中で家族愛・人間愛・夫婦愛を背景に描く内容が増えていったそうです。
今、私が冷静にアニメをみて感じているのは何と奥が深く、何故、当時理解もせずダメなものはダメと先入観だけで子どもたちに見せなかったのだろう、と反省しています。
臼井儀人さんによれば、人間の不完全さ、愚かさを描き、それらに笑いを加え滑稽にする。が、最後には愚かさに気付き、反省したり愛情を示しあったり、実際の人間社会でも失敗の後の反省が行われ、時間が経つとそのことを忘れて失敗を繰り返す、と指摘していたようです。
現在、私はインターネットで動画配信されている「クレヨンしんちゃん」を見ては家族愛、人間愛などを学んでいるところです。「んー……深い。」
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