13歳の娘が母親を殺傷するというショッキングな事件が、静岡県牧之原市の住宅で2023年1月16日深夜に発生しました。40代の女性が刺されたと同居する家族から110番通報があり、女性は首などに刃物で刺されたとみられる複数の傷があり、近くの病院に運ばれたが、17日未明に死亡したそうです。
県警は自宅にいた中学生の長女(13歳)が切りつけたとみて、身柄を保護して事情を聴いているそうです。(抵抗しにくい就寝中に、計画的に母親を狙った可能性があるとみているようです。)
長女は14歳未満で「触法少年」として扱われ、刑法では「14歳に満たない者の行為は、罰しない」となっていて、刑事事件は問われないとのこと。
関係者によれば、長女は「スマホの件で母親と論争していた」といい、犯行動機がスマートフォンをめぐるトラブルの可能性が高いとのことです。近所の人によれば、事件のあった住宅は13歳の娘と母親、祖父母の4人暮らしで、母親は2人姉妹の姉で、結婚して実家を出たが妊娠後に離婚、実家に戻って娘を出産したそうです。娘の面倒を祖母がみており、ベビーカーに乗せて散歩する姿がよく見られたようです。
「娘さんが3歳くらいになるまでは、お爺さんとお婆さん夫婦がとても可愛がって育て、専用の子ども部屋もあり、おもちゃもたくさん買い与えて、散歩もしょっちゅうしていたよ」と近所の男性住民が話していたそうです。
母親のママ友の一人は「母親は仕事を持っていて子育てに関する悩みもごく普通にあったけど、娘さんとの関係は険悪なんてことはなかったです。中学では親子を対象にしたスマホの使い方講座もあって、課金ゲームやSNSなどについての注意を一緒に教わっていました」と話していたそうです。
聞いただけでは本当に問題もなく仲の良い友達同士のような親子関係にしか見えませんが、現代だからこそ起こるべくして起こった事件の一つなのかもしれません。
今後、長女は警察の調査した結果を児童相談所に送り、これを受けて家庭裁判所は必要に応じて審判を行うと思われます。そこから少女を少年院や児童相談所などに送るか、特定の施設に収容しないで立ち直りを図る「保護観察」にするか、いずれかの決定がなされるはずです。
将来、長女は母親を殺した十字架を背負っていかなければならず。また、殺された母親のご両親も複雑な気持ちであろう上に、高齢なので長女のサポートは誰がやれるのだろう、と考えると、きっと行政のサポートなくして自立は不可能ではないかと心配になってしまう私です。
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