2023年4月30日日曜日

日本の個人資産が2,000兆円超え!

 日銀(日本銀行)によると、個人の金融資産にあたる「家計の金融資産残高」は2021年に初めて、2,000兆円を突破しました。

家計の金融資産が増えたということは、個人が持つお金が増えたということです。本来ならば喜ばしいことですが、統計の内訳を調べると、事実が浮かび上がってきたのです。

 日銀が2022年3月17日に発表した「2021年10月~12月期の資金循環統計(速報)」によると、2021年12月末時点の家計の金融資産残高は、前年同月比4.5%増の2,023兆円に挙がることが分かったそうです。家計の金融資産残高が2,000兆円を超えるのは初めてのことだそうです。

 家計の金融資産とは、個人が所有する預貯金や株式などの資産の合計額のことをいいます。

家計の金融資産は、2017年~2020年1月から3月期までは1,800兆円台で推移していました。そこから、わずか1年程で2,000兆円以上に膨れ上がったことになります。

その理由として、新型コロナウイルスの影響で外出控えなどによる支出の抑制や、その期間内の株式価格の上昇などが考えられているようです。

この内容から日本人がお金持ちになったように考えられますが……。

日本の人口である1億2534万人で割れば、日本人1人あたり約1,600万円の金融資産を持っている計算になります。しかし、私を含め1,600万円も金融資産を持っている方は少数派と考えられます。

 金融広報中央委員間の調査によると、一人暮らしの「貯金ゼロ世帯」は、20代が43.2%、30代で31.1%、40代は35.5%もいます。2人以上の世帯の貯蓄額の中央値は、20代が71万円、30代が240万円、40代が365万円でした。さらに、生活保護世帯は2000年以降急激に増えており、現在は160万世帯だそうです。

 以上のことから考えると、日本社会はアメリカのようにお金を持っている人は株式資産などでその資産を更に増やし、持っていない人はより貧困になっていくという社会になりかけているのでしょうか。

そして、私たちはアメリカが世界最大の経済大国というイメージが強いですが、世界有数の貧困大国でもあります。都市の一部にはスラム街があり、たくさんの貧困者が生活していて、犯罪も毎日のように発生していて、10万円以下の窃盗や軽微な事件に対しては警察が動かないとも言われています。

(実際、カルフォルニア州では950ドル以下の万引きが起きても、警察が動かないそうです。)

 これから日本もますます貧困の差が広がり、全国にスラム街が出来上がり、少額の窃盗や軽微な事件くらいでは警察が取り締まらない、アメリカのようにな国になってしまうことも考えられます。

今後の日本を考えると恐ろしいですが、私たち一人ひとりが将来の目標設定をし、それに向かって生きていくしか道はないのかもしれません。

 あなたはどのような目標を立て、どのように日々を暮らしていきますか?

 今日からでも遅くありません、目標に向かって進んでいきましょう。


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やっぱりね!

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