私たちが子どもの頃は、授業中に「道徳」がありました。その後、いつかを境になくなり、現在はまた「道徳」が復活したようです。
道徳とは、中国の古典を由来とする観念であり「道」と「徳」という2つの考えからなるものです。「道」とは人が従うべきルールのことであり、「徳」とはそのルールを守ることができる状態をいうそうです。
「道徳的」に考えると、ロシアがウクライナを侵攻し、たくさんの人が亡くなっていることが、道徳的に考えると「間違っているでしょう」と思ってしまうのは私だけではないはずです。
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(ドイツの哲学者)は『道徳的の系譜学』の中で、強者の道徳論と弱者の道徳論を分析しています。
強者は自らの価値観に沿ってまず「良い」ことを定め、それに反したものを「悪い」ことと観念する。
弱者は強者の存在を「悪い」ものとして定め、その反対に位置しているという理由をもって自分たちの存在が「良い」ものであるという、正当化の根拠にするそうです。
ニーチェの「道徳論」からロシアのプーチンを考えると、元々それぞれが相反する解釈をしているので、そりゃ無理ですよ。
このロシアのウクライナ侵攻による戦争が早く終わることを願うことしかできません。これまでの歴史を考えると、どんなに「道徳」を学んでも社会が豊かに、また、皆が幸せに過ごすことのできる社会がくるわけがありません。
昔から「天国は幸せなところだよ」と聞きますが、そりゃ「幸せなところ」と納得してしまう私がここにいます。
「何もないでしょうからね……。」
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