今年の夏は、毎日最高気温を更新するような日が続いているので、エアコンのない生活は考えられません。そんな気温差のある生活を送っているせいか、体の調子が悪くなり、食事も摂れなくなりました。
そんな中、今、毎日をお粥の生活に切り替え、胃腸に負担の掛からない生活を始めたところです。最近はメタボで体重も減らさなければならないと思っていたので、丁度良い機会なのかもしれません。さて、お粥の10の効能を記した「粥有十利(しゅうゆうじり)」(「ふくしょくはんぼう」または「ふしゅくはんぼう」)という書物があります。こちらは、曹洞宗の開祖である道元(鎌倉時代の禅僧)が永平寺において修行僧たちに説いていた教えで、食事を頂く際の修行僧の心構えを記した書物です。食事の際に、どのように部屋に入るか、食事作法の一挙手一投足、食器を綺麗にして部屋から出るまで、と細かく記されているものです。
また、
「隣の人の器を覗き込まない」
「食べる時にすすらない」
「口いっぱいに食べ物を詰め込まない」
といったことも記されていて、現代でも通じる食事の作法の教えが書かれています。
粥有十利には、お粥の10の効能が挙げられています。
①色(肌の色艶をよくする。)
②力(気力が増す。)
③寿(寿命が延びる。)
④楽(食べ過ぎることなく、体が楽になる。)
⑤詞清辯(ししょうべん)(血流がよくなり頭が冴える。言葉もなめらかになる。)
⑥宿所除(胸やけをしない。)
⑦風除(風邪を引かない。)
⑧飢消(きしょう)(飢えを満たす。)
⑨渇消(かっしょう)(のどの渇きを潤す。)
⑩大小便調適(便通がよくなる。)
上記の10の効能を考えると、お粥の生活も良いと思いますが、お粥だけではカロリーが低いので、適度にタンパク質やビタミンも必要でしょう。
今後、体調や体がどのように変化するか楽しみです。
夏バテをしたからこそ食生活を変えられることになりました。毎日の暴飲暴食を辞めることが出来なかったので、良い機会と思って気長に挑戦していきます。
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