2023年11月15日水曜日

「教育虐待」後を絶たず

 親が子どもの耐えられる限度を超えて勉強を押し付けて、時には暴力も伴う「教育虐待」の被害が後を絶たないようです。

 近年は「〇×虐待」とよく聞くようになりました。

私が子どもの時は成績が振るわないと父親から暴力を振るわれたり、夜中に起こされて朝まで勉強することを強要されることがよくありました。どんな気持ちで、暴力を振るわれたり、夜中に起こされたのか直接聞く機会もなく、父親は亡くなりました。

親になって分かったことは、勉強が出来ず親と同じような苦労をさせたくない、という思いから自分の子どもには、やはり厳しく勉強させたと思います。

 今、こうして「教育虐待」と言われれば虐待かもしれませんが「教育熱心」とも考えられ、「教育虐待」と「教育熱心」との境界は曖昧で表面化しづらく、親が虐待であることを自覚しないまま、子どもの心身に傷をつけているケースも目立つようです。

成人後も精神的な後遺症など深刻な影響に悩まされる被害者は多いようです。専門家は

「どの家庭でも起こり得る」

と警鐘を鳴らしているようです。

 私自身が今、子どもの頃に父親から受けていた成績に対しての暴力などについては、今考えてみると、正直「教育虐待」とも考えられるし、自分と同じように苦労して欲しくないと「教育熱心」になってしまった結果、どちらとも考えられます。

 現在、ますます競争が激しくなっています。他人(友人)よりは少しでも、良い成績を修め、国立大学を卒業し、一部上場の会社に入社しなければ安定した生活を享受できない時代になってきています。

 だからこそ、親による子どもに対しての「教育虐待」は年々酷くなるし、増えてくるに違いありません。


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