今、実家のリホームと大掃除で懐かしいお宝が見つかっています。
今回は昔、父親が家で開催していた「一坪図書館」の木製でできた看板を発見しました。
以前より、玄関にあった木製の物が気にはなっていましたが、何十年の時を経て、手に取ってみたところ、何と懐かしい一坪図書館の木製看板だったのです。この一坪図書館の始まりは、私が保育園に通っていた頃だと思います。保育園から帰って来ては何もすることがない為、一坪図書館の書籍を読むことが、私にとっての唯一の楽しみだったからです。
さて、一坪図書館とは公共図書館の設置状況が他県に比べて劣っていた山梨県において、図書館不足を補い、従来行っていたバスでの移動図書館の活動をさらに密着した図書館業務として提供するために、1973年から山梨県立図書館によって設置を推進された住民のミニ図書館の位置づけがあったようです。一坪図書館はボランティアで募った館長個人(父親)に運営が任されていた図書館施設であったようです。
現在では県内にたくさんの図書館が設置され、全国的にも山梨県は図書館の充足率も高いです。人口100万人あたりの図書館数が63館と全国平均の2.5倍で全国1位であり、総務省の家計調査によると、甲府市民による1世帯当たりの年間書籍購入額が2年連続で全国1位になったそうです。
この結果は昭和48年10月から始まったボランティア館長さんによる「一坪図書館」の功績は大きいでしょう。私の記憶から推測すると、この最初の開始時が我が家での一坪図書館の始まりだったと思います。
今でも我が家の一坪図書館をよく利用して下さった方を見かけることがあります。思い返せば50年近く前の出来事ですが、つい昨日のことのように思い出されます。
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