この時期になると「ホットレモン」をよく飲みます。また、レモンといえば柑橘系で「酸っぱい」「爽やか」「爽快」など悪い印象はない果実です。そんなレモンですが、私たちの知らない所では「レモン市場(しじょう)」または「レモン市場の法則」という言葉が存在するようです。一見、爽やかな言葉にしか聞こえないのですが……。
実はレモン市場とは、アメリカの経済学者ジョージ・アカロフが提唱した法則であり、商品の品質や価値等に関する情報が売り手と比較して買い手側が不足している市場のことを指すようです。結果として、市場に不良品、粗悪品が出回ってしまうことに繋がってしまうようです。
この法則は、皮が厚く、中身の状態が判別しにくいレモンになぞらえて、英語の「lemon」の「できそこない」「欠陥品」という意味に由来するそうです。
具体的に挙げられるのが「中古車」の例があります。買い手側は事前に見たり、市場したりととしても欠陥車と判別するのは難しく、購入後にしばらく利用してから問題が発生し、その時はじめて不良品と気付くことになります。一方売り手側は、その品質レベルを事前に認識している場合が多く、情報の格差によって生じているそうです。
買い手側は、当初は粗悪品とは分からない状況で購入するが、実際の品質レベルを理解すると、良品に支払える価格で買わなくなってしまう。その結果、不良品を安い価格で販売する売り手が増え始め、品質の悪いものばかりが市場に溢れてしまいます。
これが「レモン市場」と呼ばれる由縁だそうです。
私たちは日常生活において自動車はなくてはならない存在です。社会には中古自動車屋さんをはじめ、中古パーツ屋さんが全国展開されている大型店から小規模な店舗までたくさんあります。これこそ「レモン市場」であり、私たちが気を付けなければならない粗悪品を掴まされてしまう市場なのです。
昔から「安物買いの銭失い」と言いますが、お金がないからこそ中古自動車を購入し、結果的には修理代にお金が掛かってしまい「新車を購入した方が安かった」と時々耳にします。
このことから中古車の購入は非常にリスクが高いので、安心できるディーラーで新車を購入するべきでしょう。どうしても中古車の選択しかなければ長期保証がされている安心なディーラーでの購入でしょう。
最近は中古家電も流行ってきているようですが、これもまた購入するのであれば、大手家電販売店の完全にリペアーされた長期保証が付いている商品が良いでしょう。
決して「安物買いの銭失い」にならないように気を付けましょう。
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