1月2日に発生したJAL機と海上保安庁機の衝突焼失事故について、管制官との通信の情報が公開され、事実が分かってきているようです。
今回の事故のJAL機において、犠牲者が発生しなかったことに対して、世界中から賞賛の声が上がっているほど、奇跡に近い航空機事故だったのです。
私は、事故発生時のニュースを見た際に「たくさんの死亡者が発生するだろうな」と思っていました。
「犠牲者は1人も出ていない」
というニュースの続報を聞いた時は正直、安堵(あんど)しました。
これにはJAL機のパイロットはじめCA(キャビンアテンダント)方乗務員の働きの賜物だと思います。
さて、一般の方がイメージするCAといえば
「機内アナウンス」「料理の提供」
など、どちらかといえば『おもてなし』がメインのイメージがあると思います。
しかし、実は、航空法ではCAの主業務は【保安業務】なのです。
それぞれ『地上での保安業務』『上空での保安業務』
とたくさんの保安業務があるのです。航空会社に入社し訓練が始まり、接遇から化粧の仕方、食事の提供方法から保安業務まであります。実は、この研修の9割以上が緊急時の対応等の保安業務だそうです。
今回の事故では、乗客は本当に怖く早く脱出したかったと思いますが、当然、機内では最高責任者のパイロットの指示のもと脱出しなければならないことになっています。しかし、今回、パイロットとの機内通話が不通になり、指示が受けられなかったそうです。
その状況下で、CAの判断で脱出したそうです。緊急時はマニュアル通りにはいきませんが、常日頃、厳しい緊急脱出訓練をしているからこそ犠牲者を出さずに済んだのでしょう。
今回の脱出完了時間は機体が着陸停止し、最高責任者のパイロットが機内の最終確認後脱出し18分で完了したそうです。奇跡です。
この事故から、CAは保安要員だったと認識し、航空機を利用される際は「ジュース」「水」などと必要以上に色々要求しないようお願いいたします。
最後になりますが、今後、ますます詳細が分かり、何が原因で事故が発生したか確実に分かるレアな事故となりました。
今回の事故で誰が原因で事故になった、と犯人探しが先行しがちです。
しかし、実は航空機事故を限りなくゼロに持っていくには、誰が犯人かを追及する以上に大事なことがあります。今後同じような「ヒューマンエラー」が発生しないように検証していくことが、事故を検証する上で大切になってきます。
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