戦後、日本が復興を遂げたところまでは経済成長も著しく、その頃まで日本経済を支えていた求人方法は「縁故採用」が主流であったようです。当然、私が子どもの頃には、私でさえも「縁故採用」という言葉を知っていましたし、私が就職する数年前までは行われていた採用方法でした。
しかし、私が就職試験を受ける時には、縁故に対して不平等感やより優秀な社員を採用するために縁故採用を企業で実施しなくなった時期となりました。時代としては誰でも努力さえすれば行きたい企業に行ける時代のスタートでもありました。私は当然ながら、縁故採用であったため何ともいえない社会人のスタートを切っていました。
さて、現代時代も変わり日本国内は人手不足に至り、過去に一切やめていた「縁故採用」を復活させたようです。
過去の縁故採用の目的とは違い、今は一度リストラなどで解雇された人に対しても門戸を広げ採用しているようです。私の学生時代に縁故採用が廃止されていなければ、私は今でも航空会社で働いていたと思います。
時代が変わり、考え方も変わってきましたが、この「縁故採用」というシステムは日本特有の採用方法だと思われます。古き良き時代の慣例は何時までも大切にしていって欲しいと願わずにはいられません。
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