2024年5月1日水曜日

勧められてはいたものの

 私のまわりには、変わった人が多く、その中の読書家の方からよく薦められていた書籍がありました。当時の私では、まだ読むに至るまで踏み込めないものでした。

 今回、私が好意にしている方から薦められ、最初は少し引き気味でしたが、題名に引き付けられAmazonでいつもの「ポチィ」をしてしまいました。

 どの方の書籍かというと「中村天風」の言葉がまとめられているもので

またうっかり、自分を後回しにするところだった」(株式会社アスコム発行)

という書籍です。

 中村天風(なかむらてんぷう)とは、1876年に現在の東京都八王子に生まれ、やんちゃな幼少期を過ごし、20代半ばから日露戦争の軍事探偵(スパイ)として満州に赴任し、終戦時に当時は「死病」だった奔馬性(ほんばせい)肺結核を発症、心身共に弱くなったことで人生を深く考えるようになったそうです。真理を求め欧米を巡り歩くも、一流の哲学者や宗教家のもとを訪ねるも望む答えを得ることができず、失意のなか帰国を決意。

その帰路に吐血したカイロのホテルで「ヨガの聖者」カリアッパ師と出会い帰国を取りやめ、そのままインド・ヒマラヤの麓まで行き、数年間カリアッパ師の指導を受けたそうです。

その中で

「人間とは、大宇宙と結びついている強い存在だ」

という心理を悟り、病を克服し日本人最初のヨガ伝道者と言われているそうです。

 帰国後は実業家で活躍しますが、1919年(大正8年)に心機一転、病や煩悶、貧困などに悩まされている人々を救おうとする講演活動を開始したそうです。自らの体験から“人間のいのち”の本来の在り方を研究し「心身統一法」を確立したそうです。

 波乱の半生から得た答えと、独特な語り口で多くの人を勇気づけ魅了し、その唯一無二の教えは「天風哲学」として皇族や政財界の重鎮や海外にまで伝わり、多くの人が「生涯の師」として心服したそうです。

 この「中村天風」の残した言葉で、悩み疲れている方は勇気づけられることでしょう。

どうか、この書籍を手に取って一読頂けると幸いです。

公益財団法人 天風会(中村天風財団) 公式サイト


またうっかり、自分を後回しにするところだった



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