2024年6月22日土曜日

割れ窓理論とは

 環境犯罪学という学問の中に「割れ窓理論」というものが存在するそうです。

これは、建物の窓が割れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴となり、他の窓も間もなく全て破壊されてしまう傾向が高いという事実から、反対に

「割れた窓をすぐに修理すれば、他の窓が割られる確率は低くなる」

という説を唱えた理論だそうです。

これはアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案したものです。


割れた窓が放置されている。

「誰も気にしない……割っても良いのかな?」

窓を割ることへの罪悪感が薄れる。

その他の窓も割られるようになる。

「この窓に誰も関心がないようだ」

軽犯罪の温床になる。

やがて重大な犯罪が起こる可能性が高くなる!


 倒産した旅館やホテルのほとんどは、窓を割られていたり、破壊されていることが多いのは「窓割れ理論」の答えでしょう。

 逆にゴミについても同じことが言えます。路上にゴミを放置している街は、ゴミに関して誰も注意を払っていないという象徴となり、さらにゴミが捨てられるようになります。ゆくゆくは犯罪が発生する街と化します。

 1994年に就任したニューヨークの市長が「割れ窓理論」に基づく政策を実行したところ、以前まで発生していた殺人事件やその他の犯罪が劇的に減少したのも有名な話です。

具体的には、落書きや公共物の破壊、違法駐車、無賃乗車、万引きや暴力事件など警備な犯罪を徹底的に取り締まり、同時に割れた窓の修理や落書きの消去なども行い、街の秩序を取り戻せるように行動したそうです。

 私たちの街が何時までも綺麗に保つには「割れ窓理論」の徹底しかないことは、事実が証明しています。

割れ窓理論とは?まちを清掃すると犯罪率が下がる理由|HOME ALSOK研究所|ホームセキュリティのALSOK


入門 犯罪心理学 (ちくま新書)

ビジネス心理学の成功法則100を1冊にまとめてみました

0 件のコメント:

コメントを投稿

れいわ新選組

 新選組といえば、江戸時代の末期に江戸幕府の徴募により組織された浪人隊です。明治維新では敗北したことから、新選組は逆賊として扱われたそうです。  現在、令和では「 れいわ新選組 」という政治団体があり、日本国で認められた団体であります。党首は1990年の高校1年生の時にバラエティ...