環境犯罪学という学問の中に「割れ窓理論」というものが存在するそうです。
これは、建物の窓が割れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴となり、他の窓も間もなく全て破壊されてしまう傾向が高いという事実から、反対に
「割れた窓をすぐに修理すれば、他の窓が割られる確率は低くなる」
という説を唱えた理論だそうです。
これはアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案したものです。
割れた窓が放置されている。
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「誰も気にしない……割っても良いのかな?」
↓
窓を割ることへの罪悪感が薄れる。
↓
その他の窓も割られるようになる。
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「この窓に誰も関心がないようだ」
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軽犯罪の温床になる。
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やがて重大な犯罪が起こる可能性が高くなる!
倒産した旅館やホテルのほとんどは、窓を割られていたり、破壊されていることが多いのは「窓割れ理論」の答えでしょう。
逆にゴミについても同じことが言えます。路上にゴミを放置している街は、ゴミに関して誰も注意を払っていないという象徴となり、さらにゴミが捨てられるようになります。ゆくゆくは犯罪が発生する街と化します。
1994年に就任したニューヨークの市長が「割れ窓理論」に基づく政策を実行したところ、以前まで発生していた殺人事件やその他の犯罪が劇的に減少したのも有名な話です。
具体的には、落書きや公共物の破壊、違法駐車、無賃乗車、万引きや暴力事件など警備な犯罪を徹底的に取り締まり、同時に割れた窓の修理や落書きの消去なども行い、街の秩序を取り戻せるように行動したそうです。
私たちの街が何時までも綺麗に保つには「割れ窓理論」の徹底しかないことは、事実が証明しています。
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