2024年7月20日土曜日

ついに「人工血液」が……。

 2024年7月1日、奈良県立医科大学が「人工血液」の開発に成功したと発表しました。

実用化されれば世界初となり、医療界の“救世主”となりえます。

 この人工血液は輸血用の血液として、また血液型を問わずに投与できるそうです。

 製造工程は、保存期間が切れて廃棄せざるを得ない献血からヘモグロビンだけを抽出し、それを脂質の膜で包みカプセル状にするそうです。そうすることで、血管に流せる人工血液として使用できるそうです。

最大の特徴は血液型を問わずに誰にでも輸血できることです。また、ヘモグロビンの生成の過程で赤血球膜を除去しているので、血液型抗原がなくなっている上、本物の血液だと冷蔵で4週間しか保存できないものが、この人工血液は室温で2年間、冷蔵だと5年間保管できるそうです。当然、緊急用の備蓄血液として利用できる利点があります。

 現在、献血で協力して下さっている方は高齢化し、実献血者の人口も減少しています。その中で、献血者数はここ20年ほぼ横ばいの保持が出来ているのは、1人あたりの献血者が何度も協力して下さっているから保持できているという事実もあるようです。

将来的には高齢者は年齢制限によって献血が行えなくなり、少子高齢化も伴いますます献血人口が急激に減少する時が必ずやってきます。その中での「人工血液」ができたというニュースは朗報です。

 しかし、「人工血液」は使用期限が過ぎてしまった血液から作られるものであり、決して献血がなくなるわけではありません。

今後を見据えて本当の意味での廃棄血液から生成される「人工血液」ではなく、他の製剤から作られる本当の「人工血液」が製造されることを願わずにはいられません。

奈良県立医科大学公式ホームページ

日本赤十字社

日本骨髄バンク



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