2025年問題によって生じる問題の中で、医療における医師不足も深刻な問題だそうです。
実際は医師の数そのものが問題となっているというよりは、必要なところに医師が居ないことが問題になっているようです。(現在、若いドクターは都会の病院に勤務する人が増えているそうです。)
地方では医療を受けたくても設備が無かったり、医師が居なかったりで、緊急患者が病院をたらい回しにされるという話はよく聞きます。
当然ですが重篤患者の受け入れや難しい処置、精密検査は自ずと病床のある大病院に限られてしまいます。
日本医師会総合政策研究機構の推計によると、ほぼ全ての圏域において入院では肺炎、骨折、脳卒中、虚血性心疾患、がん、糖尿病など、外来では循環器疾患、筋骨格系疾患、精神系疾患、眼及び付属器疾患などで患者の増加が想定されているそうです。
これからの高齢化で複数疾患に罹患する患者の増加も予想でき、一定の医療圏に入院では専門医、外来では総合的な診療が可能な医師(総合医療医)を中心の配置が必要になってくるそうです。
今後、医療業界における需要と供給のバランスが崩れ、病院数の減少や医師不足といった問題が生じる恐れがあるそうです。
将来、地方と都市の大規模病院での医師の取り合いも発生してくるでしょう。
当然、資金力のある都会の大病院は高額報酬を提示し、地方の小規模病院のドクターの引き抜きが行われることも想定されるでしょう。ますます地方に医師が集まらず、地方の患者が適正な医療を受けることの出来ない時代がやってくるでしょう。
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