2025年1月4日土曜日

トラック野郎と言えば

 働き方改革関連法の改正に伴い、2024年4月から物流・運送業界における労働規制が厳格化されました。そのため、これまで当たり前のように行われていた長時間勤務が出来なくなり、トータル的に物流が滞る状況が発生してきているようです。
今、日本における人手不足は物流関係へも波及してきました。
 さて、物流・運送業界といえば私たちが子どもの頃、大人気だった『トラック野郎』ではないでしょうか。
1975年から1979年にかけて東映で制作・配給され全国公開された日本映画のシリーズです。
このトラックは、煌びやかな電装と極彩画に飾られた長距離トラック(デコトラ)の運転手「一番星」こと星桃次郎(菅原文太)や「やもめのジョナサン」こと松下金造(愛川欽也)が巻き起こす大衆娯楽活劇でした。
 菅原文太や愛川欽也といえば「THE ヤクザ」のイメージが強く、大衆娯楽活劇といえ登場人物の柄の悪さから考えれば、トラック野郎=ヤクザ(チンピラ)のイメージが強い職種であったと私は思っていました。
当然、私たちの子ども時代のトラックやダンプの運転手は柄の悪い怖いイメージの強い人ばかりだった、と子ども心にありました。
 現在は時代も厳しくなり、コンプライアンスの関係から装飾を施したデコトラでの輸送を禁じる企業が殆どとなりました。工場内に荷物を届けるトラックは装飾なしのノーマルトラックで、かつ運転手さんは殆どが運送会社所属のサラリーマンとなり、昔のような柄の悪い方は見かけなくなりました。
しかし、未だに持ち込みトラックやダンプの運転手さんの中には、見た目柄の悪い一見ヤクザ風な方を見かけます。
 昔の運送業さんは「〇×興業」という社名の方々が多かったように記憶しています。戦前から戦後にかけてヤクザやチンピラの運転手さんが所属していた〇×興業さんが殆どではなかったでしょうか。
今は、このような〇×興業など社名を標榜している会社を探すことが難しいでしょう。
 今思えば、子どもの頃に流行った『デコトラ』のプラモデルを作って遊んだのも懐かしい思い出です。柄の悪い運転手さんを見かけなくなったことは、何となく寂しさを感じる今日この頃です。
(東映チャンネル、というスカパー!やひかりTVといった場所でみることの出来るサービスにて、2025年1月11日に放映予定があるそうです。
もし、東映チャンネルを視聴することのできる環境の方が居ましたら、是非視聴してみて下さい。)








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