連日、ラジオやTVからの情報は
「物価が高騰し、生活が立ち行かない」
「給与が物価に追いつかない」
「日本にお金がないから増税、社会保険料の値上げ」
など、毎日が暗いニュースばかりで将来に希望の持てない日本です。
日本国内で政府が経済活動を行うにおいて、重要な学問があります。政府の役割は、政治、外交、軍事、警察、社会保障等多岐に渡ります。
これらを遂行するには財源が必要であり、その資金を調達するためにはどうしたら良いのか、効果的な支出を行うにはどうすれば良いかなどが問題になってきます。これらの基本が財政学というわけです。
さて、この財政学は古典派経済学の立場から財政を説いたのがアダム・スミス(イギリスの哲学者、倫理学者、経済学者であり『経済学の父』と呼ばれています。)です。
スミスは次の4つの課税原則を唱えました。
①公平の原則
②明確の原則(明確な規定によること)
③便宜の原則(便宜な時期と方法によること)
④徴税費最小の原則
この4つを原則として挙げていますが、現代の日本は、この原則に沿って税金を集めていません。
公平さはなく、明確ではなく、便宜な時期はなく、徴税費最小の原則はなく、めちゃくちゃな形で国民が理解できないように複雑化させられています。集めた税金も適切に支出されているかも分からない状況です。
アダム・スミスが唱えた財政学を学んだ官僚達が、将来の日本をどこまで滅茶苦茶にしてしまうのでしょうか。
決して納税を否定しているわけではありません。日本国民が将来に対して夢の持てる国のために、適切に税金を集め適切な支出をしてほしいと思っているだけなのです。
はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで (講談社現代新書 2482)
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