2025年4月5日土曜日

トイレ掃除がなくなる

 私たちが小・中学生時代は毎日の掃除や、時々行われる「愛校作業」と称した学校内の石拾いや草取りがありました。

 大人になり、私学でのトイレ掃除や愛校作業たるものが実施されていないことを知り、驚きもありました。しかし、私学は勉強することが本来の目的であり、掃除については外部委託であるため、常に綺麗で当然異臭などがあるわけがありません。

 さて、一般の公立校では「掃除は教育」との観点から生徒が掃除を行っています。その結果、トイレは汚く異臭は当たり前の状況です。結果として「掃除は教育」と言いながらも掃除が完璧に出来ておらず、トイレを我慢する児童や生徒がいたのも事実です。

 私は、真面目な子ども時代を過ごしていたため、掃除は一生懸命やっていました。しかし、要領の良い児童や生徒は掃除などをせず、先生の見回りの時には『いかにも掃除をしていました』というアピールをしていたのが当たり前でした。

 今回、長野県松川町教育委員会は2025年4月から松川中学校のトイレ掃除の一部を、外部委託するそうです。

生徒による全校清掃は週5から週2に減らし、残りの3日は生徒や教員が当番制で教室を軽く掃除するように切り替えるそうです。

外部委託して掃除できた時間を生徒の自主活動に充て、学力や主体性の向上を図るのが狙いだそうです。県教委によると、県内では校舎の清掃日を減らす事例はあるが、外部委託については

「把握している限りで初めてではないか」

と言っているそうです。

 日本では昔から『愛社精神』、『愛校精神』など「愛●●」という精神論がありました。

私は肯定も否定もしませんが、やはり自分たちが使用しているものをお借りしているものなどで『愛情』がなければ大切に使わないでしょう。

現代社会では

「お金を支払っているからいいだろう」

「税金を払っているからいいだろう」

という言葉をよく耳にします。

私たちが使用しているものは、ほとんどが借り物です。自分が使用したら、次の人が使用する時は自身が使用した時以上に綺麗にして渡すべき、だと思うのは私だけでしょうか。

 私が小・中学生の時は当たり前に言われていた

『次に使う人のことを考えて、今以上に綺麗にして渡してください』

は何だったのでしょうか。

 今後、日本はどのようになっていくのでしょうか。不安しかありません。

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ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる 心を洗い、心を磨く生き方



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