熊本市教育委員会が、小・中学校でのいじめや体罰を防ぐために教室内に録画用カメラの設置を検討することになり、有識者でつくる市の教育行政審議会が教育長に答申したそうです。
文部科学省によると、いじめ防止などの目的でのカメラ設置は「聞いたことが無い」とのことです。
審議会は、大学教授や弁護士、市内の学校長、保護者の代表ら16人で構成し、今後の教育行政のあり方への意見をまとめたものを市教委は内容を尊重し、検討することになるそうです。
答申書では
「いじめられている子どもからは、カメラで記録を残しておいてほしい」
という意見があるとし、
「カメラが教室内のいじめや暴力行為の抑止力となることが期待できる」
としたそうです。また、教職員による体罰や不適切指導を行ったり、保護者からの不当な要求を抑えたりする効果があるとしているそうです。
一方、当然ですがプライバシーの侵害や想定外の映像流出の懸念をはじめ、様々な賛否の意見があると想定し、
「先行的にモデル校で実施したり、設置場所や設置時期についてもさらに検討したりと、丁寧に行っていく必要がある」
とのことです。
今では、カメラ設置費用も低額で予算的には問題がないでしょう。しかし、設置するにあたっては「人権」「動画が流出したら」などと言われる方がいて、中々設置するにはハードルが高いでしょう。
また、設置したところで小・中学生に抑止するだけの理解力があるでしょうか。カメラが設置してあるからいじめをしてはいけないと理解できる子どもは、そもそもいじめなど行わないし、カメラのないところでいじめを行うでしょう。
(※カメラがあるからいじめをやめる、ではなくいじめはやってはいけないことです※)
カメラを設置することで事後の犯人探しや事実確認に使用されることが目的になってしまうのが関の山でしょう。
少しは抑止力になるかもしれませんが、効果抜群とはいかないでしょう。しかし、今後は全国的に学校内はじめ至るところにカメラが設置される時代が来るでしょう。
そしてAI技術で瞬時に警察が動いて犯人が逮捕される、良いような悪いような時代が目の前に来ているのも間違いありません。
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