相撲界をけん引してきた第69代横綱で、宮城野親方が相撲界を去る決意を固めたそうです。
以前から噂されていましたが、本人が頑なに引退否定をしていたので、引退はないかと思っていましたが……。やはり引退することになったそうです。
力士時代から協会側とは関係が悪く、評価の低い横綱ではありました。
引退後の2024年2月に宮城野部屋の元弟子による暴力事件が発覚し、師匠失格を押された白鵬は2階級降格の上、部屋は閉鎖となり、宮城野部屋は伊勢ヶ濱部屋に転籍となりました。
それから1年、白鵬の心をへし折ったのが宮城野部屋の再興を前に直面する、伊勢ヶ濱部屋の師匠交代問題があったのです。
今年7月に定年を迎える伊勢ヶ濱部屋(元横綱・旭富士)は、この6月初旬に伊勢ヶ濱部屋を照ノ富士親方(元横綱)に譲渡するそうです。
部屋の師匠は、今年1月に現役引退したばかりの照ノ富士に引き継がれ、部屋付き親方の白鵬にとっては後輩である照ノ富士の下で働くのは、耐え難い現実だったのでしょう。誰が考えたところで、この現実を受け入れいられる者はいないでしょう。
本来であれば照ノ富士が部屋を構える前に相撲協会側が謹慎を解いて部屋の再興をしてあげればよかったのに、と思っていたファンは多いはずです。
問題を起こした場合の謹慎に対しても、それぞれの力士や親方において平等なペナルティーを与えられる環境になく、以前から不平等であると問題視されていました。
これらの根深い闇を持つ相撲協会は、閉鎖的であり問題の多い組織でもありました。
これまでの歴代の中で、相撲協会に貢献してきた千代の富士(第58代横綱)、貴乃花(第65代横綱)、朝青龍(第68代横綱)などは冷遇され、協会を去っています。
今、社会はコンプライアンスや平等などと言われていますが、まだまだ中枢の大きい組織はブラックボックスで、不平等な取扱いはなされています。
これからも相撲協会のような不平等な運営をしている組織が、社会に称賛され続ける時代は無くなっていくでしょう。無くさなければ頑張った者が適正に評価されず、これまで同様、ずる賢い者が勝者になる社会では未来永劫社会を存続させていくことは、不可能でしょう。
近い将来、頑張った者が排除されない社会が来ることを願わずにはいられません。
0 件のコメント:
コメントを投稿