甲府市の女性市議が昨年5月にSNSで台湾出身の芥川賞作家について
「身体が男性で手術をしていない」「身体男性の女性でレズビアン、つまり恋愛はノーマル」
と投稿し、この芥川賞作家が問題視し、投稿を削除。しかしその後、釈明コメントをSNSに掲載する際に作家の性別変更前の写真も併せて投稿。芥川賞作家が損害賠償を求め、市議を東京地裁に提訴しているそうです。
(※台湾出身の芥川賞作家は『性に関する個人情報の暴露(アウティング)行為を受けた』として、提訴を行っているそうです。)
この市議はトランスジェンダー女性(生まれつき性別が男性、性自認は女性)が女性トイレや更衣室など女性スペースを利用していることに懸念を持ち、訴えたそうです。
「LGTB運動が活発化したことで、これまで男性だった方が女性風呂に入ってくることが明らかになり、恐怖を感じる人がたくさんいる」
と指摘したそうです。
1月に甲府市が主催した「性の多様性」を巡るパネルディスカッションでは、女性に性転換手術したタレントが普段から女性トイレや女性風呂を利用していることを明らかにしたそうです。そのことに対し、市議は
「女性スペースの利用について法律が無い中で、性的マイノリティーの理解啓発として、女性スペースの利用者が当然のように話されていることについて、不安が寄せられたり、事故が起こったりした場合、施設管理責任をどうするのか」
とも問題視されていたようです。
現在、トイレなどの場所で子どもたちを連れ込んでの性暴行事件は多発しています。
今回の指摘は、市議の極端な偏見での問題と考えます。
問題提起を行うのであれば、建築基準法で「女性用」「男性用」「元女性用」「元男性用」と設置させる法案改正を進めることが建設的と言えるでしょう。
問題提起を行うとしても、違う方法を行っていれば、今回のような特定の人を攻撃、あるいは不快な思いをさせずに済んだのではないでしょうか。
今回、この市議に対してのコメントには自身の選挙運動のパフォーマンスではないか、とも言われている方が居るようですが、多分そうかもしれません。
考えてみれば、私たちが子どもの頃は、サービスエリア内の男性トイレ内に女性の方がたくさん利用している時代で、私たち男性が恥ずかしくなるくらいでした。
今にして思うと、良いような悪いような、慣用的だったような時代だったのでしょう。現在は厳しく、生きにくい社会になったのかもしれません。
(女性が男性トイレに駆け込むようなことにならないように、トイレの設置数などを考えた方が良い、という話も昔からあるようですが……。)
今回の芥川賞作家提訴された件で、この市議はたくさんの紙面やSNSで話題になっています。これこそが目的であり、最終的にはこの市議が勝者なのかもしれません。
私は個人の特性のことはあまり気にもなりませんし、温泉やトイレのことまで考えたこともありませんでした。どうしても不快ならば、公共の温泉やトイレを使用しなければ済むのでは、と考えてしまう私です。
どうしても温泉に入りたいのであれば、自身で温泉施設を購入すれば良いだけの話と思います。
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