2025年7月14日月曜日

インターン制度

 私が観ていた韓国ドラマで驚いたことがあります。それは『ミセン―未生―』というドラマです。

 これは韓国企業内の就職制度の1つで、一定期間働かせ今後正式に雇用契約を結ぶためのインターン制度の話となります。日本で言い換えるなら、試用期間でしょうか。当然、インターン期間中の成績が悪ければ雇用契約をしてもらうことができない制度です。

ドラマ内でインターン生は過酷な仕事をこなしていきます。日本では新入社員にいきなり販売契約を結ばせるようなことは考えられません。しかし、ドラマ内では難しい契約をさせるのは当たり前だったので、恐ろしい国の制度だな、と他人事のように思っていました。

 今、日本でもインターン制度が始まっているようです。

今回、JAL(日本航空)がCA(キャビンアテンダント)の募集を始めたそうです。CAと言えば入社後、身だしなみや接遇に始まり、本来の法律上の主たる目的の『保安要員(機内の安全を守る責任)』があり、大変難しい職種です。

一見華やかで、笑顔を振りまき接遇さえできれば良いと思われますが、主たる任務は保安要員です。

 さて、このCAに対しインターンシップ制度を導入するとなると、期間中思わしくない成績であれば、その後の本採用に繋がることはないでしょう。

考えただけでも気の毒な制度ですが、企業が効率的に仕事が出来るものだけを本採用したいという気持ちは分かりますし、費用対効果を考えれば当然の流れです。

 以前はCAはスチュワーデスと呼ばれ『スチュワーデス物語』というJALのスチュワーデス訓練生を描いたドラマが、TBS系列で1983年10月18日から1984年3月27日まで放映されていました。このドラマは「ドジでノロマな亀」を自称する訓練生が、時間を掛けて立派なスチュワーデスに成長するドラマでした。

 そのドラマから推察すると、今回のインターンシップ制度は『スチュワーデス物語』のような落ちこぼれを育てることなく、結果的に期間中に成績の良い者だけを雇用契約するのでしょう。

時代の流れで仕方ない部分もあるかもしれません。「ドジでノロマな亀」を自称するような者に対して、時間を掛けて育てる余裕がない程、企業は無駄なお金が出せなくなってきているのでしょう。

現在のこの流れは残念でありません。成績が悪くても採用してくれる企業があっても良いと思うのですが……。

(最近は『若い即戦力』『若くて経験のある者』を求める企業が多いとも耳にします。若くて即戦力になることができる人材は、いったいどれほどの人数が居るでしょうか?)

 あおぞらは「ドジでノロマな亀」であっても、優しささえあれば時間を掛けて育てますし、優しいスタッフばかりの働きやすい職場だと思っています。

JAL企業サイト

スチュワーデス物語(堀ちえみ出演)|ドラマ・時代劇|TBSチャンネル - TBS

韓ドラ☆ミセン-未生-|BSテレ東





麻倉未稀 パーフェクト・ベスト

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