現在、日本は物価も高騰し、給料も上がらず毎日たくさんの国民が疲弊した生活を送っていることでしょう。
そんな中、厚生労働省が2023年に公表した報告書によると、日本の子どもの相対的貧困立は11.5%(2011年)でした。これは日本の子どもの約9人に1人が相対的貧困状態であることを示しているそうです。
また、2014年のOECD(経済協力開発機構)のまとめでは、日本はひとり親家庭の相対的貧困立が50.8%とOECD加盟国33ヶ国中、最も高い割合になっているそうです。
さて、30年以上前になりますが、友人からお願いされJR主要駅や大きい橋の下などで生活しているホームレスに売れ残ったパンやゆで卵を配布する手伝いをした時期がありました。
当時はたくさんのホームレスを見かけましたが、今、2025年の世の中でホームレスと思われる方を一切見かけなくなっているのにもかかわらず、日本国内では貧困者が増えていると言われても理解に苦しむ私です。
このホームレスを見かけなくなった理由の1つに、2008年のリーマンショックがあります。
この時、たくさんの方々が派遣切りをされ年末を食べていくことが出来なくなった方々に対してボランティアが全国に派遣村を開設しました。
それ以降、行政も動き始め困窮者に対しての生保認定のハードルが下がったことも1つとされています。
また、都市における公園が近代的な作りになり、木々が無くなったり寝転ぶことのできるベンチが無くなったりとホームレスが寝泊まりできるスペースが無くなったことも1つとされています。
他には、シェアハウスやネットカフェの普及に伴い、ネットカフェではホームレス対応のパックもあるそうです。
そして最後に、近年の気候変動により真夏の高温でホームレスとして生活できなくなっている、という理由があるそうです。
以上、いくつかホームレスを見かけなくなった理由の1つであり、行政が生保受給のハードルを下げたことが特に大きい理由でしょう。
実際のところ2003年に『ホームレスの実態に関する全国調査』が行われ、目視でのホームレス人数は2万5,296人だったそうです。2025年の調査では2,591人居たそうです。
結果から居なくなった訳ではなく、生保受給に繋がった方やシェアハウスや低料金のネットカフェに流れているだけで、ホームレスの方々の生活スタイルが変わり今もホームレスは居るのです。
私が子どもの頃、友人宅で臭く傷んだ食事を摂っていた友人を今でも思い出します。
当時はもっと酷い貧困者はたくさん居たと思います。しかし今、私の目の前で貧困者らしき人やホームレスを見かけることはありません。
本当に貧困者は居るのですか、と問いたいところですが、貧困者やホームレスが居るのは事実であり、将来の日本を考えると目で分からない貧困者やホームレスは確実に増えていくでしょう。
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