年を取るにつれ、1年が早く感じるようになります。
昨年より今年は一段と早く過ぎ、来年は今年よりも早く過ぎることでしょう。
『光陰矢の如し(こういんやのごとし)』という言葉があります。『光』は日、『陰』は月のことを指し、『光陰』で年月や月日を表します。『矢の如し』は放たれた矢のように速いことを意味するそうです。
このことわざは、唐の時代の中国の詩人、李益(りえき)の作品『游子吟(ゆうしぎん)』に由来するとされています。
日本では913年の古今和歌集にも時間の経過の速さを例えた歌が収められています。
『光陰矢の如し』は、時間の流れの速さに驚きや感慨(かんがい)を覚える際に使われます。
過去の時間を振り返る際や未来の時間を大切にしたいという気持ちを伝える際にも、用いられます。
また、類義語には
『歳月人を待たず』
『白駒の隙を過ぐるが如し(はっくのげきをすぐるがごとし)』
『烏兎怱怱(うとそうそう)』
『月日に関守なし(つきひにせきもりなし)』
といった言葉がありますが、何といっても英語表記の
『Time flies like an arrow』
になり、直訳すると「時間は矢のように飛ぶ」となり、日本語の表記と非常によく似ています。
この言葉は、時間の流れを速く感じるようになった人生の先輩たちから、まだ時間の速さを感じ方に気付かずにいるかもしれない若者たちへのメッセージと言えるかもしれません。
時間を大切にしましょう……。
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