私たちの人生での出来事には数えきれないほど反省すべきことがあり、最終的には後の祭りです。
『覆水盆に返らず』とは、一度起きてしまったことは元に戻せず、特に一度別れた夫婦の関係は修復できないという意味のことわざです。中国の故事に由来していると言われています。
一般的に、一度零れた水は盆に戻すことができないように、一度実行したことや起きてしまった出来事は取り返しがつきません。
このことわざは、中国の周の時代の太公望(たいこうぼう)『軍師の呂尚(ぐんしのりょしょう)』の故事に基づいているそうです。
①太公望の貧困:若き日の太公望は読書ばかりで生計を顧みず貧しい生活を送っていました。
(日本では釣り師の代名詞として太公望、が使われているそうです。)
②妻との離別:これに愛想を尽かした妻は、太公望のもとを去っていきました。
③太公望の出世:その後、太公望は出世し斉の国の諸侯となりました。
④復縁の申し出:別れた妻が復縁を迫った際、太公望は盆の水を床に零し
「この水を盆に戻せたら望み通りにしよう」と言ったそうです。
⑤復縁の拒否:妻が水を戻せないのを見て、太公望は
「一度零れた水は戻らない。私たち二人の関係も同じだ」と復縁を断りました。
現在遊んでばかりいる亭主の元から離婚するケースは多いはずですが、現実的に普段から遊んでいる者が太公望のように大出世するとは考えられません。
太公望(呂尚)の故事から由来しているからこそ夫婦関係に例えられますが、現在では仕事や人間関係において使用される例が多いでしょう。
英語には
『It’s no use crying over spirit milk』
という、類似の言葉があります。
直訳すると
「こぼれたミルクを嘆いても無駄た」
という意味になるそうです。私たちが日常生活で使用する場合は、ピッタリな言葉でしょう。
『覆水盆に返らず』になってしまい、後の祭りにならないようによく考えて行動することをお勧めします。
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