ハイジは初めて、ペーターとヤギ達と一緒に山に登り、一日中山の大自然の中で過ごし、夕方になって帰る時間にアルプスの山々が夕焼けで真っ赤になり、大自然の壮大さを目の当たりにしました。
帰ってからおじいさんと二人で夕食中に、ハイジがおじいさんに
「帰る時に、山が火のように燃え上がったの。でも、しばらくするとバラ色になって消えてしまったわ。ねぇ、あれはなあに? どうしてあんなになるの?」
と問いかけます。おじいさんは
「ん? それはな、太陽がするのだ。太陽は、山々におやすみを言う時には、また明日くる時まで忘れてもらわないようにと思って、自分のいちばん美しい光を投げてやるのだ。」と。
ハイジは「そう…! それであんなにきれいだったんだわ」と。
私は、このおじいさんの答えを聞いた時、大自然の中で生きていると、こういう返事ができるのか。または、おじいさん自身が元々素敵な心を持っていて、普通に答えただけなのか?と考え込んでしまいました。
でも、50歳を過ぎた今だからそう思えただけで、当時だったら、こんな素敵なやりとりを聞いて感動できるわけがありません。
やはり、おじいさんは大自然の中で毎日生活しているので、普段から感受性が豊かなんでしょうね。きっと、ハイジが過ごしたアルプスは素敵な場所なのでしょう。
いつかは行ってみたいものです。
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