2022年8月21日日曜日

発達障害

  以前、私が働いている職場に発達障害の方がいました。

この方は自身が発達障害を内緒にし、就労していたので長くは続かず転職の繰り返しでした。当初は無理をしていたのかハキハキし返事もできるし、問題ないと思っていました。

しかし、時間が経過するたびに、伝えたことと別のことをしたり、順番を勝手に変えたり、電話での指示を伝えた通りに出来なかったりと、色々な問題が発生したので本人に確認したところ、発達障害を告白されました。

 それ以降、本人からは失敗のたびに「発達障害なのですいません。」と言われました。そして、こちらから「発達障害だから失敗したんだね。」と伝えると「私は発達障害ではなく、グレーと先生から言われています。」と返答される連続でした。

多分、本人にしてみれば発達障害の傾向はあるが、グレーと言いたいところでしょう。真面目なので社員にしてあげたい私の気持ちと、本人の社員になりたい願いが一致したので、二人で約束をしました。

「月一回だけ通院してね」と。これは通院することで一ヶ月の仕事に対しての問題点等、ドクターからレクチャーを受けて、私たちに伝えてくれれば、その度に改善するし、仕事がスムーズに運べるだろうし、問題がなくなったら会社に対して社員に推薦するから、と。

しかし、その約束は守られることがなく、通院したのも最初だけでした。注意したところ、今度はひと月に何度も通院するようになりました。また、同じミスを何度も繰り返し、時間を守れない、遅刻の繰り返しでした。寝坊の対策として、その度に目覚まし時計が増えていきました。

色々と対応を行いましたが、最終的に会社として契約更新はせず、退職になりました。


 現在、発達障害は増えているようで、会社としての対応には限界があると感じます。

限界を超えた場合、他の方の退職につながりかねません。まず、家族の協力のもと、もう少し早い段階で通院などの処置がなされていたら、私たち周りの大きな精神的ストレスはなかったと思います。

 国では、発達障害者支援法が2004年に施行されました。また、2016年には法改正され、理念と現実の支援体制の両面でさらに強化されましたが、なかなか上手く運用されていないと思います。

それは本人にしてみると、発達障害は【困っていなければ個性】、【困っていれば障害】という要素が強いと思われます。また、周りの人から「この人は個性的だよね。」「変わり者だよね。」といった考え方で、見過ごされてしまう場合もあると思われます。

 早い小児の段階での検診時から対応が取れるようにして頂ければなぁ、と思うのは私だけではないと思います。

山梨県/こころの発達総合支援センター(発達障害者支援センター)

山梨県/やまなし発達障害者支援ガイドマップについて


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