東京電力福島第1原発事故による全町避難が解消し、令和4年9月5日より住民帰還が始まった福島県双葉町は、JR双葉駅前の役場新庁舎で業務を始めました。役場の本体業務が町内に戻るのは約11年半ぶりだそうです。
新庁舎では約100人の職員が勤務し、5日の業務初日で約70人が大会議室で朝礼に臨み、伊沢史朗町長より「今日を迎えたことを忘れることはできないだろう。」と喜びを述べる一方で「帰還者、移住者が住みやすい環境整備に地に足を着けて取り組まなければならない。」と訓示したそうです。
私は、放射能汚染されたエリアで帰還できるとは思っていませんでしたが、この11年半という短い期間でのたくさんの作業員の除染作業に、また自然界の持っている放射能除去能力には感心するしかありません。
しかし、帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が解除されたエリアは町面積の約15%で住居が可能になっただけだそうで、まだまだたくさんの住民が避難している現状です。転居先で新たな生活をしている住民もいるので、住民帰還が始まったといっても複雑な思いでしょう。
将来的には、何時になるかは分かりませんが、100%解除された時の福島県双葉町は、全世界から称賛されるような地域になっていることでしょう。
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