少し前に、北杜市が舞台になったコミック【スーパーカブ】(女子高校生が主役)がブームになりアニメ化されました。つい最近の出来事で、スーパーカブの中古が新車価格を上回るような現象も起きたと聞きます。というと、たくさんの女子高校生がスーパーカブを購入し、乗っていると思いきや、17歳女子の免許保有者数はなんと日本全国で9,846人しかいないそうです。そう考えると、街で見かけるスーパーカブを乗り回している女子高校生は相当なレアな高校生だそうです。
実際、アニメ【スーパーカブ】の火付け役は、バイクブームの80年代を知る人(オジサン)たちがリターンライダーとして支えていたのでした。
1980年代、バイクブームに伴って増加した交通死亡事故や全国各地で増えた暴走族による危険走行や騒音により「バイクは危険な乗り物・暴走族の乗り物」といったオートバイに対する否定的なイメージが社会に広がりました。
そこで、1982年(昭和57年)に社団法人全国高等学校PTA連合会は、高校生の生命を尊重する観点から仙台大会において
「オートバイの免許を取らせない」「オートバイに乗せない」「オートバイを買わせない」
といった「3つの指針」を掲げた【三ない運動】を決議したのです。しかし、この三ない運動にも賛否があり、検証の結果、効果のない運動だったとも言われています。
山梨県内では、公共交通機関もあまり行き届いていない地域があり、昔からほぼ全地域において高校生のバイク通学が許可されていたので、三ない運動が起きなかった珍しい県でもありました。
【スーパーカブ】の聖地が山梨県北杜市になったのも、この歴史のある【三ない運動】が行われなかったことも関係しているのでしょう。
現在、毎日のようにリターンライダーの方の死亡事故を聞かない日がないくらいバイクブームになっているそうです。私の行きつけのバイク屋さんは、売るバイクが無くて困っていると嘆いている状況で、中古価格が新車価格を上回る状況も発生しているとも言っていました。
これは、コロナ禍での生活の変化、または、コロナやロシアがウクライナに侵攻した件などで、製品や部品が納入されなくなってしまったことも原因のようです。
早く平穏が戻り、ゆっくりスーパーカブで安全にツーリングできる日が来ることを願わずにはいられません。
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