復刻版、といっても当時のモノをそのままコピーされたモノで、印刷はかすれ、誤植だらけで、とても現在の教材として使用できるものではありません。しかし、私がこれまで英会話を学ぼうとして購入した書籍の中で一番評価できるものでした。短時間で会話が上手になったような、と錯覚してしまう教科書でした。
どちらかというと「日米會話手帳」と標榜しているものの、アメリカ英語とは言えず。むしろイギリス英語よりな感じがします。私が一番感動したのは、
“What's the matter?”を「ウァッツァマタ」とか
“Take your seat please?”を「ティキョウ・スィート・プリーズ」と
カタカナで表記してあり、実際の発音に近いことで上手になったような気持ちになってしまうところでしょうか。
戦後、日本の復興の為に、アメリカ人との会話が必要になり、短期間で覚えるためには、必要最低限の単語と会話を学ぶ教材として、最初に発刊された手軽な「日米會話手帳」が戦後初のベストセラーになったのも納得です。
もう一度、または、初めて英会話を勉強したい方にオススメの一冊です。
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