「サンタさん、ぼくに「時間」をください!」
この言葉は、何年か前の山梨日日新聞のクリスマスの日の「風林火山」というコラムに載せて頂いた言葉でもあり「願い」だったのでしょう。
これは、今は亡き長男が高校生の時にカレンダー(2009年用)を作成した9月、10月、11月、12月の4ヶ月の言葉として使われたものです。
私たち日本人は、たくさんの神様を信仰している影響か、勿論、クリスマスも祝います。
祝うというよりは、一つのお祭りとしての位置づけなのかもしれません。この時、子ども達はサンタさんにプレゼントを下さいと願います。おもちゃであったり、絵本であったりと様々なものをプレゼントされるのでしょう。
長男は、年長児の時から病魔に侵され大変な人生を送ってきました。
このカレンダーを作成したときは、もう自身の人生を悟っていたのかもしれません。本来であれば欲しいものは、私が購入し渡していましたが、さすがに私に時間を購入してあげられるわけがないし、長男は本当の意味で時間が欲しかったのでしょう。
私と長男は二人で予後についての話はしたことはありません。私は予後のことをドクターから知らされてはいましたが、必ず助かると信じていましたし、信じるしかなかったのです。
しかし、長男はこの時、既に自身の予後は薄々感じていたからこそ、私ではなくサンタさんにお願いしたのでしょう。
サンタさん、ぼくに「時間」をください!
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