2023年2月3日金曜日

空き家問題

 ここ30~40年間年収は変わらず、現在の物価上昇にも関わらず、日本国内の新築住宅の数は増え続けているようです。中国から世界に広まったコロナも3年が経ち、世界経済が疲弊しているところに、ロシアのウクライナ侵攻により経済は止めを刺されました。

そんな中、近所でも近年、稀にみるほどの住宅建築の勢いは止まりません。地域の方々と会話をすると「こんな社会状況の中で購入して、支払いできるのかね。不思議だよね。」と皆、口を揃えて同じ意見です。

 総務省が2019年4月26日に発表した2018年10月時点の「住宅・土地統計調査」によると、総住宅数6242万戸のうち、約846万戸が空き家です。これは過去最高の空き家率で、13.6%だそうです。また、野村総合研究所の試算(2016年度)では、2033年の総住宅数は約7126万世帯で、空き家率は30.4%まで上昇すると試算されました。

まさに「全国の約3戸に1戸が空き家」になります。日本の未来の「人口減少」から考えると、これ以上の数値が出ることも考えられるようです。

 現在、定年後に住宅ローンを抱え老後破綻する方が社会問題化しています。今日でも日々の物価上昇と、先の見えない状況の中で、定年後に住宅ローンを抱えている方には更なる重圧でしょう。

 将来、国内で空き家が増えるということは、要らなくなった住宅やローンの返済が出来ずに手放す場合、買い手を探すのが難しい上に、売れたとしても安く叩かれてしまうでしょう。

それらを考えると、新築住宅の購入も如何なものだろう、と考えてしまうのは私だけでしょうか。

 今、将来先が読めない時代だからこそ、高価な物はよく考え、冷静に判断し、購入すべきだと思います。でも、無理してでも新築住宅を購入してしまう気持ちもよく分かります。


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