2023年3月9日、東京都池袋署に特殊詐欺に関与した疑いで、東京地検の元検察事務官の女性(35歳)が逮捕されました。
この容疑者は2017年に体調を崩し、東京地検を辞めていたそうです。現在は、清掃アルバイトで月約4万円の収入と預金を切り崩して生活しており、借金もあった中、インターネット上の求人に応募し、それが特殊詐欺の募集だったようです。
逮捕のきっかけは、指示役とみられる探偵事務所の指示を受けて、移動していた容疑者が警察に
「私がやり取りしている探偵事務所が実在するかどうか、調べてほしい。犯罪かもしれない。」
と相談したことから、特殊詐欺が分かり逮捕に至ったそうです。
かつては自分自身が特殊詐欺の取り調べなどに何度も立ち会っていたにも関わらず、退職してから困窮し、ついインターネットの求人の仕事をしてしまい逮捕されたようです。
本人は何も知らずアルバイトとして働き、以前、東京地検にいたからこそ、おかしいと気付き警察に相談したようです。警察の調べに対して
「これまでに5回やった。現金は受け取ってない」
と伝えているそうです。
東京地検の元検察事務官になるには、相当の努力をし、大学も卒業していて、それなりの人となりのある方だと思います。しかし、体調を崩してから生活が困窮してしまい、このような結末になってしまったことに対して気の毒に思います。警察に対して、相談をしてからの逮捕なので、情状酌量に値するのではないかと思います。
容疑者のように努力して掴んだ職業も体調不良で辞めてしまい、毎日の生活が困窮して犯罪に手を染めてしまう人がいるのも事実でしょう。現在、日本では仕事を辞めてしまうと、中々立ち直りが難しくなってします。
どうか、日本でやり直しができ、ストレスのない職場が増えていくことを願わずにはいられません。
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