この季節になると家の周りは、田植えも終わり、毎日「カエルの合唱」が始まります。毎晩気持ちよく寝付けるので、一年で一番大好きな季節です。
しかし、人によっては「カエルの騒音問題」ととらえ、地方自治体に相談が届くようです。また、見かけた事例ですと
「田んぼの持ち主様へ
カエルの鳴き声による騒音に毎年悩まされています。
鳴き声が煩くて眠ることができず非常に苦痛です。
騒音対策のご対応お願いします。
近隣住民より」
と、丁寧な文章の張り紙がされた方も居たようです。
田舎暮らしにおいては、田んぼとカエルの鳴き声は季節の風物詩ですが、推測するに都会から転居されてきた方の苦情だと思います。
私にしてみれば子守歌のような心地良いものであっても、人によっては「騒音問題」と捉える方が居ても仕方のないことなのでしょう。
「カエルの鳴き声は、自然音の一つであり、あえて大きな音を発生させるような被告による作為があったなどの特段の事情がない限り、騒音には該当せず、社会通念上受忍すべき限度を超えるようなものとはならないと解すべきである。」
と、2021年4月23日、東京地方裁判所で出ています。
結果として「カエルの騒音」に対して騒音と感じる本人が対応するしかないですし、一番の解決策は引っ越しをすることですね。(または防音対策を講じることでしょうか。)
田んぼに居る「カエル」は、田んぼにいる害虫や雑草を食べてくれる働き者なのですが、一部の方にしてみれば厄介な生き物なのです。
冷静に考えてみると、私たちは自然現象である「カエルの合唱」も受け入れることが出来ない程、傲慢になってしまったのでしょうか?
自分自身も「カエルの騒音問題」を通じて、傲慢に生きていないか振り返る良い機会になりました。
今日も「カエルの合唱」を聞きながらゆっくり休みます。
「おやすみなさい。」
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