自動車を動かすにはガソリンが必要です。
1980年代はガソリン元売りメーカーが10社以上ありました。今では撤退したり統廃合したりして、元売りもエネオスホールディングス、出光興産、コスモエネルギーホールディングスの3社になってしまいました。
ガソリンといえばレギュラーとハイオク(元売りによっては「無鉛プレミアム」等、名称が異なります)があります。
以前は元売りの看板を掲げていても、他社元売りの製品を購入して販売しているのが当たり前の時代でした。
レギュラーは元売りが違っていても、ほとんど製品としては同じで、元売りとすれば、レギュラーがダブついた時などは、他社元売り販売店に販売するやり方が効率的でした。販売店にしてみれば、その時々に安い製品を仕入れることができ「Win-Win」の関係だったのです。
お客さんは知ることが難しいと思いますが、お客さんにしてみれば、看板を掲げる元売りのガソリンを入れていると思い込んでいたはずです。
しかし、ハイオクに関しては各元売りで製法が違い、元売りの特徴としては「環境に優しい」「燃費が良い」「吹きあがりが良い」などとうたい、メーカー独自の研究開発された添加剤を添加したハイオクを販売していました。
建前上は、ハイオクは他社元売りの製品は販売していないと言いながらも、実は販売していました。ハイオクを購入するお客様は、高級車に乗り自動車を大事にしている方が多かったと思うので、この元売りのハイオクでなければダメと決めている人にとっては、騙されていたということになります。
(ハイオクに関しては、添加剤の違いで排気ガスの匂いが全然違います。)
他社元売りの製品を販売していることは、当たり前の時代でした。(直営店に関しては、正規品だと思います。)
今では法律が厳しいので、ありえないことと思います。昔は小さな個人経営のガソリンスタンドが多かったですし、利益を確保するには苦肉の策だったのだと思います。
現在は自動車も高級化しハイオク指定車があります。それ以上に、技術の進歩により燃料供給システムが電子制御になったので、レギュラーでもハイオクでも自動車自身が、その時々の状況でコントロールしてくれるので、どちらを入れても影響はほぼないと思います。
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