子どもの頃、この時期になると実家では天井から吊るす「ハエ取り紙」が登場しました。
これは筒の先端の紐を引っ張ることで「ネバネバ」な紙がニョロニョロ出てくるものです。その引っ張った紐の部分を、天井に画鋲で打ち込み垂らして放置することで、その名の通りコバエなどが張り付くものです。
私とは相性が悪く、よく髪の毛に張り付き「ネバネバ」してしまい、大変な状況になってしまったことを今でも覚えている苦手な商品でした。
このコバエなどを捕らえる「ハエ取り紙」は昭和の日常だったアイテムで、歴史は古く日本で販売が始まったのは大正時代のことだそうです。昭和の家庭の衛生状態を守ってくれていた「ハエ取り紙」を開発したのは、今年創業100年を迎えるカモ井加工紙株式会社でした。
そんな「ハエ取り紙」が、今でもドラックストアはじめ100円ショップなどで販売されています。現在は手軽な殺虫剤などが開発され、便利な商品がたくさんある世の中になっても、この「ネバネバ」する不快な「ハエ取り紙」が販売されていることを考えると不思議でなりません。よくよく考えてみると環境にやさしくエコな商品で、虫を駆除できる信頼性の高い商品なのでしょう。
私は「ネバネバ」が苦手なので使うことはありません。それでも、昔から使われているものが今でも販売されているのを見ると、懐かしさと嬉しさの気持ちが交差するのも事実です。
そういえば、蚊取り線香もまだありますね。においと煙が苦手なので使いませんが、蚊取り線香を入れるブタは気に入っています。
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