私が小学校に入学した1974年(昭和49年)に一大ブームを巻き起こした乗用玩具(前輪2輪、後輪1輪で足踏み駆動式)【ローラースルーGOGO(ローラースルーゴーゴー)】があり、本当に欲しい玩具の一つでした。
本体価格が当時5,500円もする乗用玩具で、簡単には購入できる値段ではありませんでしたが、裕福な家の友人が購入していました。学校が終わり夕方になると、購入した友人たちと駐車場に行っては皆が借りて乗ったのを今でも覚えています。
さて、このローラースルーゴーゴーは、スケートボードを乗りやすくしたメジャー用品として考案され、開発は本田技研工業、製造は系列部品メーカー及び自転車部品メーカー、販売はホンダの陸上向け商品を手掛けるアクト・エルが行ったようです。
商品名の「ローラースルー」は「通り抜ける」の意味を込められた造語で、「GOGO」は快適な乗り心地で、当時流行のゴーゴーダンスから来たようです。
また、値段も5,500円もゴーゴーから付けたそうです。
1976年には対象年齢を上げたローラースルーGOGO7(ローラースルーゴーゴーセブン)も発売され、こちらは7,700円で発売されたそうです。
当時はテレビコマーシャルなど盛んに流れ、なんとナレーションには当時のホンダ車のCM同様に城達也が務めるほどでした。また、当時は健康ブームの到来で「面白いレジャースポーツ機器」として注目を集め、爆発的なヒット商品となり100万台が生産されたそうです。
しかし、急速に社会に流行したローラースルーゴーゴーでしたが、交通量の多い公道で遊ぶ児童も後を絶たず、1976年の春にトラックに巻き込まれる交通事故が立て続けに2件発生しました。ローラースルーゴーゴーは、危険な玩具として報道され、激しい非難の対象となり終焉を迎えました。
以降、ローラースルーゴーゴーに似た商品「キックボード」などが、今でも販売されています。
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