それは、いつか親である自分が居なくなった後、誰がこの子を見守ってくれるのか、ということでしょう。
「この子より先には死ねない……。」
今現在、高齢の親が障害のある子どもを介護する「老障介護」も大きな問題になってきています。
両親が若い時は、障害のある子どもの介護は可能でしょうが、両親が高齢ともなると体力的に大変な時期がきます。いつかは両親が亡くなって、残された障害のある子どもは施設へ、と考えている両親が殆どだと思われます。
しかし、全国的に障害者施設は充足されていません。当然、施設に申し込んでから入所するには何十人待ち、何百人待ちが普通でしょう。また、今後、人手不足の国内状況を考えると、国として施設を増やそうと舵を切ったとしても、施設を運営する人も足りないと思われるので、難しいでしょう。
障害のある子どもの将来を考えるならば、両親が家族と相談し、兄弟が居る場合は将来的に協力して貰うことも考えておくことが必要だと思います。
頼る者がいないのならば、早めに障害者施設に申し込みをし、空き次第、入所する決断もしておくべきだと思います。
ギリギリまで悩んで両親に何かがあった時に動いたとしても、後の祭りでしょう。
日本国内は超高齢化が進み、今後、高齢者においてもますます施設不足、また、ヘルパー不足のため必要な介護を受けることができない時代がやってくるでしょう。
今後ますます「ヤングケアラー」「老々介護」「老障介護」などたくさんの問題が表面化してくることは時間の問題です。
今の日本の状況を考えると、国が対応するには限界が来ていると思います。このことから、今後、残念ですが、家族が家族の介護を担わなければならない時代は、そこまでやってきていることも事実です。
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