さて、捺印や押印は「印鑑を押す」という意味を持つ言葉ですが、それぞれに意味があります。
捺印は「署名捺印」という言葉が省略されたもので、直筆の署名と一緒に印鑑を押す場合に使います。本人が書いたサインと共に印鑑が押されているのが一般的です。
それに対して押印は「記名押印」という言葉が省略されたもので、記名は署名と違い本人が書いたサイン意外の方法で氏名が記載されていることを意味するそうです。つまり、印刷された名前や代筆された名前などが該当します。ということは、
・自分で書いた名前と一緒に押す印鑑が「捺印」
・それ以外の方法で書かれた名前と一緒に押す印鑑が「押印」
と呼ばれます。
印鑑を押すときに、名前に被せて押すか、名前に被らないように押すのかで悩んだことはありませんか?
これは、印鑑証明が必要な書類かどうか、で何処に押すかを判断する必要があります。
例えば、ローンを組むなどの実印を押すような重要な書類は、印影がはっきりと見えるようにするため、名前などと被らないように印鑑を押す必要があります。
反対に、印鑑証明が不要な書類に対しては、少し名前に重なるように押すことで印鑑の偽装や複製をすることが難しくなります。
ちなみに、書類に印刷された「印」という字に重ねて押すことも悪用防止になります。
私はこれまでたくさんの書類に印鑑を押してきましたが、なかなか上手に押せません。
ここに上手に捺印、押印できるコツを紹介いたします。
1.人差し指を印鑑の文字の真上に当てる。
2.印鑑の側面を親指と中指で挟む。
3.印鑑の文字と反対側の尻部分に、指の腹を当てて支える。
1から3の方法で印鑑を上手に持つことが出来たら、次は押し方です。
押し方のポイントは
1.印鑑の中心を軸にして、印鑑の円周に向かって圧を掛けて押す。
2.紙を手で押さえて印鑑を真上にゆっくりと上げて離す。
印鑑を捺印、押印することは難しいですが、これらのポイントをおさえることで、上手に印鑑を押すことが出来るようになると思います。
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