「来年度から全ての区立中学校で海外への修学旅行を実施する」
と発表したそうです。2024年度はシンガポール3泊5日で、対象となるのは区立中学校3年生の全生徒、約760人。全区立中、海外旅行を実施するのは都内初だそうです。
海外旅行の目的は
「国際人育成に向けた組織の集大成」「区立中学校の魅力の向上」「海外の現地で対話する経験を味わい、言語の重要性に対して認識を深める」
などが挙げられ、事業費は約5億1,300万円になるそうです。
港区は以前から英語教育に注視しており、小学校でも全学校で週2時間の『国際科』を取り入れているそうです。
シンガポールは日本に近い英語圏の国で、治安も良いということで選ばれたようです。気になるのは保護者の経済的負担ですが、これまでの国内の修学旅行よりも増えないように調整するようです。
この取り組みに対して、SNSには
「未来を担う子ども達が他国や日本の良いところも悪いところも体感できるって素晴らしいよね!」
と称賛する声がある一方で、
「一般日本国民の修学旅行先が京都や東京とかなのに、港区の公立中学生は税金でシンガポールとかさすがに日本一金持ち自治体の港区だわ、格差社会っぷりに、さすがにびっくりする」「全員シンガポールに修学旅行にいける……もはや税収余り過ぎて使い道ない?」「格差社会すぎる………」
など、という声も挙がっているようです。
港区は東京23区の中でも私立中学校への進学率が高く、4割以上で区立中学校の生徒が少ないそうです。そして、自治体の財政力を示す『財政力指数』が1.22と23区中トップで、住民の平均年収も約1,200万円とトップのため、当然、財政にも余裕があるそうです。
港区の中学校といえば、2022年に完成した区立赤坂中学校の新校舎は、事業費110億円超(幼稚園も含む)で、屋内プールが完備され、グランドにはサッカーの「マンチェスター・ユナイテッド」と同じ芝が敷き詰められたことでも話題になりました。
今回のシンガポール旅行は1人あたり68万円の補助となるそうです。日本国内に住んでいる子どもたちにも居住地が違うだけで、こんなにも格差があるとは驚きのあまり声も出ません。
私学と公立での格差は分かりますが、公立でこれほどの格差があるということは、今後、勉強の進め方(学力)などにも財政力が関係してくることが予想されます。
ますます、財力のない地方においては過疎化が進んでいくでしょう。
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