2023年12月18日月曜日

命を絶つ

 2022年の1年間に、自ら命を絶った人は2万1881人と数年増加し、中でも児童・生徒の数が過去最高となっています。ここ数年のコロナ禍により、子どもたちの居場所がなくなったことが増加した原因だとも言われています。

 しかし、20年前の2003年には3万2109人と過去最多記録を更新した時と比べると、1万228人減少していることを考えれば、喜ばしい傾向ではないでしょうか。

自ら命を絶つことに関して「喜ばしい」という表現は不謹慎でもありますが、2023年の景気が低迷し物価高の大変な国内状況を鑑みれば、これだけの数に収まっていることは、奇跡であり喜ばしいことでしょう。

※自ら命を絶った方々のご冥福をお祈りいたします。


 私たちが、就職した30年以上前のことを考えると、現在は転職しやすい社会になり、嫌なところに無理してまで居る必要がなくなりました。また、社会保障も充足され、行政に相談すれば最低限の暮らしを送ることが可能になってきているのも事実です。

 この行政サービスを上手く利用できない人が、一人で悩み自ら命を落とす人もいるのではないかと思います。正直、精神的に病み社会生活が送りにくい人に対しての行政サービスの質を向上させろ、と言われがちですが、実は行政サービスを上手く利用でき難い人に対しサポートできる体制をより一層整える方が先ではないかと思います。

 今後、自ら命を絶つ人を減少させるための対策は、永遠の課題だと思います。残念なことに国民のためにできた個人情報保護法施行から、地域との繋がりが一層厳しくなってきています。

 ここでもう一度、地域住民との関わりを昔のように強い絆で結び、近所の方が何に悩み、困っているようであれば助けてあげられるような付き合いこそが、自ら命を絶つ人を減らす策ではないかと思います。

 現状では私が暮らす地域では、組が組織されています。それでも形式的なもので、殆ど組の決められている最低限の仕事以外のお付き合いはしないからこそ、助け合うことも殆どありません。

正直、将来的に考えても個人宅に関わることは不可能でしょう。

 最近、地域行事のゴミ拾いがあったので、隣のお宅のことで組長さんに相談しましたが、個人宅の事ですから、と言われて終わりました。昔は皆が心配して助け合ったものです。

これこそ「個人情報保護法」が壁になり、近所のことすらも助け合えないような寂しい時代になってしまっている原因でしょう。

本来の意味での個人情報保護法の運用が間違っていると思うのですが……。


まもろうよ こころ|厚生労働省

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