2024年1月5日金曜日

スカベンジャー

 私たちの時代ですと「ゴレンジャー」や「〇〇〇ンジャー」と聞くとカッコイイ正義の味方という印象が強いです。

 さて「スカベンジャー」と聞けば、カッコよくて正義の味方かな、と思いきやフィリピンで特定の仕事をしている人のことを「スカベンジャー(ハイエナなどの廃肉を食べる動物・ゴミを食べる貧乏人の意味)」と呼ぶそうです。 

 フィリピンの貧乏家庭はスカベンジャーと呼ばれるゴミを生活の糧にしている人がゴミ山で生活しています。ゴミと言っても色々な物に分別し、売っているようですが中には廃棄された残飯をゴミの中から集め、その残飯を売って、買い取った食堂ではその残飯を洗い味付けし再調理し販売しているそうです。

中には、傷んでウジ虫が湧いている残飯もあるようですが、殺虫剤を噴霧して食堂に販売するそうです。当然ですが食堂では同じように、よく洗い調理するそうです。それらの調理(?)された料理のことを

パグパグ(フィリピンで主に使用されているタガログ語の「切り落とす」という意味を持つ「pagpag」から来ています。)」

と呼ぶそうです。

 日本に住む私からすれば気持ち悪くて考えられませんし、フィリピン政府は「パグパグ」に使用されている食材は残飯であり、その衛生状態は悪く、菌の繁殖や毒素の発生に繋がり、健康状態に悪影響を及ぼしかねないので禁止しています。

しかし、当のスカベンジャー達は健康被害が発生したことはないから、ということで政府の禁止には耳も貸しません。それほど、国民が貧困にあえいでいる、という理由もあるようです。

 日本でもたくさんの貧困家庭がいると言われています。フィリピンと比べたら貧困家庭と呼ぶことはできないでしょう。それほど貧しい生活を送っているのです。

しかし、日本人と違い毎食を残飯である「パグパグ」を食べている貧困家庭の子ども達は、笑顔が絶えず幸せに暮らしている姿を見ると複雑な気持ちになってしまいます。

本当に日本は貧困家庭がいるのでしょうか?そして毎日、子どもから大人までが残飯をかき集め食堂に販売し、生活の糧にしている人がいるのでしょうか?

 世界にはたくさんの貧しい人たちがいます。

 日本人は一度、自分たちの生き方を見つめ直す時期に来ているのではないでしょうか。


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