何度か実家のリホームの件についてブログであげていましたが、実はリビングとお風呂・トイレの改修のみでしたが、完了するまでに何と半年も掛かってしまいました。
実はこの原因の一つに「大工」の減少が深刻化していることもあるようです。人数は令和2年の時点で約30万人と過去20年間で半減しており、この現象が続くと木造住宅の建設やリホームなどに大きな影響が出てくる可能性もあるようです。背景には、不安定な雇用形態や若者離れがあるようです。
総務省の国勢調査によると、平成12年に64万6,767人いた大工が、平成22年には40万2,120人に、令和2年には何と29万7,900人と大きく減少したようです。
大工のうち最も多い世代が65歳から69歳の4万8,450人で、全体の約16%を占めているそうです。この世代の引退も迫っているため、若手を含む大工の確保が大きな課題になっているそうです。
私の同級生の1人が中学卒業と同時に大工の見習いに入った記憶があります。そもそも大工は勉強が苦手な子が中学卒業と同時に棟梁に弟子入りする位、特殊な技能で何十年も学ばないとできない職種だと思っていました。だからこそ、たくさん稼げる職業だと思っていましたが……。
大工の年収は10人以上の企業規模で406万6,600円、1000人以上で458万5,200円と少ないです。全国建設労働組合総連(全建総連)によると、大工は特殊な業種で、個人事業主の「ひとり親方」や5人未満の小規模の場所が多く、令和3年の大工の年収は387万9,000円で、日本の平均年収の443万円を大きく下回っているそうです。
今、大手メーカーの住宅は住宅のみで、3,000万円以上するのが当たり前なのだそうです。大工の工賃は高いと思っていましたが、予想とかけ離れていたのにはビックリで、今後、住宅価格は大工不足や材料価格の高騰等で、ますます値段が上がっていくのでしょう。
将来的には超少子化により全ての職種において人手不足となります。業界団体は大工減少の対策を打たなければならないでしょう。
最近は日本初の3Dプリンターで数時間、かつ低価格で出来上がる未来の住宅が販売されました。将来は、大工の要らない工法で建設する住宅が主流になる時代が目の前に来ているのも事実です。大工を増やすのが先なのか、大工の要らない建設工法が先に主流になってしまうのか、答えが出てしまっている現状を考えると何とも寂しい時代です。
やはり、大工が作り上げた木造住宅が1番だと思うのですが……。
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